標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

世界は不完全です。だから芸術があるのです(題名のない音楽会より)

2017-08-20 19:56:34 | 日記
今日の題名のない音楽会は、世界を圧巻する4人のピアニストの演奏だった。日本人は辻井伸行氏だ。4人の演奏を聴いていて驚いた。グランドピアノが小さく見えた。曲想とは異なった意味での迫力があった。


このパソコンで家計簿の計算やブログを書いています。


量子コンピュータに関する新聞記事と本。

「世界は不完全です。だから芸術があるのです」は同番組の最後に偉人たちが残した言葉ということで字幕で流れた。今日の演奏者の一人ファジル・サイ氏の言葉だ。このことばを目にして、今私が読んでいる「量子コンピュータとは何か?」という本に注目した。芸術に限らず、歴史が語る側面は様々だ。物質的な豊かさから見ると、すごく発展してきている。宇宙にロケットを放ち、数年経て地球に帰還する。これには(古典)物理学の理論に添って軌道や日程を計算して、それに従っ制御している。地上に設置されたそしてロケットに搭載されたコンピュータが大いに活躍している。これらの業績は、不完全な人間が「完全」を確立したかのようだ。

しかし、これでも現在のコンピュータは完全ではない。コンピュータの世界も変化しようとしている。昨日の新聞に「量子コンピュータ 国が集中投資へ」と題して、文科省が量子コンピュータの研究開発へ来年度から予算を盛り込むとのこと。現在のコンピュータで囲碁のソフトがプロ棋士と対戦し勝利したとのニュースが話題になっている。人工知能もここまできかという評も流れている。ところが、桁数の多い数の因数分解などの難問は、今のコンピュータでは解決できないとのこと。しかし、量子コンピュータであれば難問にも挑戦できるという。

現在のコンピュータは、しくみの基本は「0」と「1」の異なった状態を切り替えるスイッチだ。この組み合わせで計算、文字、画像などを操作している。量子コンピュータは、原子、電子、光(粒でもあり波の性質を持つ)などを使う。量子力学の世界では、原子などは「0」と「1」のことなる状態が重なり合っている。一つの単位に2つの状態が重なっているので計算能力が速くなる。その単位が2つ、3つ・・・と増えると数個の原子だけでも、現在のコンピュータでは計算できない問題も解決できるという。

今読んでいる量子コンピュータに関する本に次のような文が紹介されている。
「人間の脳は量子の法則を直感的に理解するようにはできない」と。私も2進数がかろうじて分かる程度だ。本を読んでいても(異なる状態が)「重なり合っている」という概念は理解できない。

不完全な人間が完全を追い続けて発展している。そして、いよいよ人間は理解できない世界に突入しようとしている。量子コンピュータはどのような文明を与えてくれるのだろうか。完全に近づこうとすることは厭わないが、完全である必要はない。人間を含む地球にとって有益であってほしい。
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