標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

あすの朝「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に着陸予定とのこと。

2019-02-21 22:35:54 | 日記
明日の午前8時過ぎに、はやぶさ2が小惑星「リュウグウ」に着陸予定とのこと。
私は、数日前から、外作業をしながらも、時々気持ちがそわそわしている。

地球外の天体に着陸という出来事は、私ならずとも多くの人が関心を抱くことだ。
私の宇宙旅行の夢の原点は、1944年のアポロ11号の月面着陸だ。
大学時代だった。テレビ画面に食いつくように見ていた。西山千さんの同時通訳による着陸状況が、私の心をワクワクさせた。「こちらヒューストン」という西山さんの低音の語りは、そのお名前と共に今でも私の脳裏に残っている。

そして、人類で初めて月面をゆっくり跳ねるように歩くアームストロング船長が述べた、「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である(That's one small step for man, one giant leap for mankind)」というフレーズは忘れられない。

21時のNHKニュースで、はやぶさ2の着陸予定のニュースと「ものづくりを支える町工場」の紹介を行っていた。町工場で作られた「フラッシュランプ」というランプがはやぶさ2に載せられているという。そのランプの大きさは手のひらサイズだ。着陸地点を決めるのに使われるという。着陸地点を探すため予め“ターゲットマーカー”というものを“リュウグウ”に投下する。フラッスランプから強い光を発射し、ターゲットマーカーからはね返ってきた光をとらえ、着陸地点を特定するというのだ。

町工場で最も大きな課題は、「小惑星は空気がないので絶縁物がない。電気がショートしないようする」ということだった。そして、「ランプにつけた刀のつばのような壁を開発し、ショートしないようにしたことだ」と工場関係者が語っていた。また、誤差0.5mm以下というガラスの加工技術が役立っている。ガラスを加工するには、ガラスを熱する火の強さや曲げるタイミングなど、機械ではできない職人技が必要だという。

決して大企業ではない小さな町工場の匠の技が、偉業である小惑星着陸に役立っている。この町工場の存在を知って、身震いする。

こうした人間の叡智を搭載したはやぶさ2の活躍に期待したい。明日の朝が楽しみだ。
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