土曜日に登る予定だった姫神山ですが、金曜日の天気予報では日曜日のほうが良さそうだったので
日曜日に変更したけど、結局、日曜日のほうが悪かったようです。
悪いと言っても、ほとんど無風で雨は下山途中に濡れない程度降っただけで岩手山もクッキリ、
まずまずの登山日和でした。
姫神山は岩手山、早地峰山と共に岩手三山の一つ。
岩手では三山伝説が有名ですが、代表的なものをひとつ・・・
姫神を妻にめとった岩手山は、美しい早池峰の女神に心を奪われるようになりました。
そこで岩手山は岩手山と姫神の間にいる送仙(おくりせん)に
「姫神をどこか見えないところへ連れて行け」と言い付けました。
岩手山といえば動物も草木も川も山も、その命令にそむくことができないほどえらい山。
送仙は悲しむ姫神をしぶしぶ東へと連れて行ったのですが、どうしても姫神の足は進みません。
翌朝、岩手山は目の前にまだ姫神がそびえるのを見て怒り狂い、
真っ赤な火を噴いた上に、言い付けに背いた送仙の首をはねました。
そういうわけで、送仙山の頂上は平らなままですが、後に穏やかさを取り戻した岩手山は
送仙山の首を自分の肩に置き、 これが岩手山の肩のコブとなりました。
また、姫神が岩手山のそばを去る途中で「せめてものかたみ」と蒔いた巻き子(糸を玉のように巻いたもの)は
五百森(いおもり)という森になりました。
今でも岩手山、姫神山、早池峰山の三山が同時に姿を現すことはめったにありません。
岩手山が現れると姫神山は雲の中に姿を隠し、
姫神山がくっきり見える日は早池峰山が見えない、というように…。
参考/「岩手山と姫神山」 松谷みよ子(1926~、童話作家・民話再生家)
山麓の渋民村(盛岡市玉山区渋民)出身の石川啄木がこよなく愛したことで知られる
姫神山は標高1123.8m。盛岡市玉山区の最高峰。
登山コースは代表的な一本杉。
今回は近所の先輩と嫁さんと三人で…。この日は他にかなりの登山客がおりました。
15分程で名所の一本杉に到着。他の杉と比べると一際大きい。
この一本杉のすぐ脇には湧水もあります。
一本杉を過ぎると、五合目近くまでは丸太で作った階段状の急坂が続きます。
頂上まであと300m付近。この岩、吾輩には遠吠えしている狼か犬のように見えるけど…
嫁さんはそのようには見えないらしい。
ようやく樹林帯を抜けると見えてきました。岩手山!
頂上付近にある花崗岩の露岩が歩きにくいけど、ここを過ぎれば頂上はもうすぐ。
予定より少し遅れですが、約2時間で頂上到着。
頂上は老若男女の登山客でいっぱい。
雄大な岩手山を見ながらのカップ麺とおにぎりの昼食、食後のコーヒーは最高!だね。
岩洞湖も遠くに見えます。
盛岡の市街地も…(右端の写真中央付近)
登山口のキャンプ場に咲いていたヤマリンドウ。
花の時期はもう過ぎたようで、登山道脇に枯れたヤマハハコがあった位でした。
下山中に嫁さんが滑って転び肘を少し擦りむいたけど無事下山。
下山後は温泉(ユートランド姫神)に…
まだ咲いているヒマワリと赤い花のソバと姫神山。
温泉からは少し遠いけど、同じ玉山区にあるこちらで持ち帰りホルモンを購入。
初めて食べたけど、このホルモンもクセになりそう。また機会があれば…
今シーズンの登山もたぶんあと一回。
出来れば紅葉が綺麗に見れる来週あたりがいいけど、無理でしょう。