人間失格といえば、太宰治。実は、私はこの有名な文学作品を読んだことがありません。
ホームステイで来ているフランス人の彼女は、太宰治が好きで、一回目に日本に来たとき、太宰治を偲ぶために彼が身を投げた玉川上水にいき、合掌してきたようです。
色んな話をする中で、我が家の話をしたり、彼女の国、彼女自身の話をしています。
太宰治は自ら死を選んでしまいました。日本はゆたかではあるけれど、心の病がとても多いストレス社会だし、気づかないうちに、自分もストレスを昇華しきれなくなることは、1度や2度は人生であることを話しました。
彼女自身、数年前、まだ若いけれど、心が辛くて学校に行けなくなったことがあったと言いました。
今回、8月にねぶた祭りに行くのを彼女は楽しみにしています。その話をわたしの友達に話すと、青森のねぶたより、五所川原のたちねぶたが良かったよ、教えてあげてね!と情報をくれたので、早速伝えると、青森の宿泊がいっぱいだったから、実は五所川原に宿をとっているというのです。
調べると、丁度たちねぶたのど真ん中でした。ラッキーだったね!と話すと青森のねぶたからは宿が離れていて始めはがっかりしたけど良かったといいました。喜んでいました。
そして、五所川原を調べてみると、そこは、なんと、、太宰治生誕の地だったのです。
驚きの連続でした。
若干18歳で彼女が日本を愛し、一年バイトをして自分でお金を貯めて、そして大好きな日本にきたご褒美なのか。どこに連れていっても、何を食べても、天国だ、天国だという彼女。日本のアニメ、電車、文化、歴史、俳句など、、興味はつきません。
あまりにも五所川原については偶然がかさなり、必然のように思えました。
そして、彼女は、わたし自身がかかえる心にしまっている悲しみも、そっと癒してくれているのでした。