のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

髪乱れる

2008-11-19 | KA
 今日のジャイロの先生は、また違う先生でした。新しことを習うのに、同じ先生に一貫して習わないのも面白いものだと思いました。これだけ組織だったものでも、先生によって教え方に違いがありますし、ジャイロというものを私がまだ十分に理解していないだけに、いろいろな先生の目から見て頂くことで、私にとっての新しい発見を次々に得られます。今日の先生は、今の私に丁度いい気がしました。
 
 踊っている時に白い粉が降ってきて、今日がギャビィのデビューであることを思いだしました。手につけた粉をはたきながら彼は緊張して待っているのだろうと思っていたら、自分が緊張してきました。そして「私は1800回以上もやっているのだからね。」と言い聞かせました。
 彼は自分のデビューに満足したようで、本当に喜んでいました。「ノリコのところは本当に静かでしょ。誰も話さないで待っているし、曲は素敵だし、落ち着いて待つことが出来たよ。」と話していました。彼が緊張しないで待てた分、私が緊張しながら踊っていたようで少しおかしくなりました。たくさんの練習を重ね、ファイアーフライボーイとして満足いくデビューが飾れた彼に、拍手を送ります。

 スレイヴケイジでスカートを奪う役をしたアーティストもまた、今日が初めてだったようで、そのタイミングが早すぎました。それは特に問題ないことですが、彼は謝ってきて、タイミングを確認しました。私は「どんなことが起きてもそれに反応するから大丈夫だよ。」と彼に言って、二回目を迎えました。
 ところが二回目、彼はスカートの帯の部分を前から引っ張りました。前をただ引いてもスカートは外れません。でも彼はひたすらに前を引くだけでした。私は、抵抗をするように演技をしながら、後ろを向いてスカートを外しやすいような位置をとりましたが、どうしたらスカートが取れるのか、彼は全く分かっていなかったようで、帯の後ろを剥がすようにはせず、私が後ろを向いてもひたすらにウエストの部分を引くだけでした。私は「取って下さい。」と動きを止めるわけにもいかず、なるべくウエストの辺りは動かさないように演技を続けました。そのうちに周りにいたアーティストは私を取り押さえるように“応援”に駆けつけ、ようやくスカートは取れました。いつもは一瞬にしてスカートが奪われるところ、何倍もの時間が掛かり、その間、私は抵抗する演技をしなくてはならなかったので、髪は乱れに乱れ、呼吸も乱れていました。タイミングこそ早かったものの、一回目のショーで彼がスカートを上手く奪えたのは偶然だったようです。

 ショーが終わり、衣装を脱いでからトレーニングルームへ行こうと更衣室を出ると、クリエイションの時に大変お世話になった、ギー・カロンさんをお見掛けし、駆け付けました。彼にお会いするのは久しぶりでした。「デュエットを観たかったのだけど、やっていないから、もうカットしてしまったのかと思ったよ。」などと言って大きく笑ってから、「ノリコのところは未だに心動かされるよ。」とおっしゃって下さいました。とても嬉しいお言葉でした。

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