のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

スペシャルシート

2006-04-30 | KA
チケットを頼まれていたので窓口に買いに行きました。
一つ目は“トムクルーズの席”。202セクション(中央の上部)の一列目。もちろんこの名が付いたのはトムクルーズさんがいらしてくださったときに座ったから。通常は売ってくれないのですが、たまたま窓口の方が何回も自分でお金を払ってKAを見ているお姉さんで、私のことをわかって上司に訊きに行ってくれました。買えました。
二つ目は“かぶりつき”。102セクション(中央の下部)の一列目、つまり一番舞台に近いところ。もしくは“○○○の隣”(観たことがない方のために○○○としました)。前から三列目。これらも通常は売ってくれません。なぜなら、一列目は近すぎて常に上を向いていないといけないので首が疲れるらしく、クレームが出るからです。三列目は仕掛けがあるからです。もう一度裏に行って下さり、上司に許可をもらって売ってくださいました。
三つ目は102セクションのセンター。ここは買えるだろうと思ったらここもスペシャルな席だったようで、また裏へまわってくださいました。しかしさすがに今度はOKが出なかったらしく、前後のセンターで通路側ならいいといわれました。せっかく観にいらしてくださるのですから希望通りに席を取りたいと思い、日を改めて挑戦することにしました。
KAの劇場はどこから観てもそれぞれの面白みがありますが、お薦めは“一回遠めで観て、2回目は間近で観る。最後にもう一度離れて観る。”だそうです。(大変なことです・・・)一回だけ観ていただく方にはもちろん、何度観ても心に残るショーであるよう日々精進いたします。

カニと私

2006-04-29 | 日記
二回目のショーの途中からもう腹ペコだった。だからショーが終わってカフェテリアに行くのが待ち遠しかった。いよいよカフェテリアに行くとみんなは食べ終わるところ。まあこれはいつものこと。そして食べ物を取りに中に入ると、なんと蟹があった。はじめは遠慮してあしを二本だけ取ったのだが、他を回りながら見ていても人は集っていないので、もう一本付け足させていただいた。蟹を食べるときは無言になる。これが何とかの法則に載っているのかわからないが、言わずと知れたこと。だから今日のカフェテリアで独りというのは無言である自分を気にしなくていい、とてもいい情況であった。

大ショック!

2006-04-28 | Weblog
4時半からのバトンの指導に間に合うようにMGMに行くと、サラに「今日、ミュージックボックスの練習があったけど行った?」と訊かれ、?マークの顔をしていると「たぶんあなたの名前スケージュール表にあるはずよ。」と。急いで見に行ったら3時からの練習に自分の名前がありました。ミュージックボックスの練習がスケジューリングされている時は、普通、舞台の上を使う人のための練習で、舞台の側面を使う人はしません。でも今日は舞台側面を使う役の、代役のための練習であり、代役に教えるために自分の名前もあったのです。全く見ていませんでした。
今まで練習に遅刻さえしたことがなかったのに、今日は予定さえ見ていなかった。走り回って、探し回って、ステージマネージャーと代役に謝りに行きました。ステージマネージャーのステーシィはカンパニーマネージャーとアシスタントカンパニーマネージャーと一緒にいて、私が謝ると二人に「ノリコは今日練習に来なかったの。」といい、二人とも「うそでしょ?」と。「それが本当で、私は本当にショックで信じられなかったわ。」とまで言われてしまいました。私も本当にショックでした。
前は確かにもっと注意深く隅から隅までスケジュール表を見ていた気がします。それが最近はできていないということを気付かせてくれたのでしょう。今日の練習は私が居なくても何とかなるものでした。そういうときに気付かせてくれたことに感謝し、同じ失敗を二度としないように気を付けること、それが少なくとも今日の償いになりますように。

クレべーフ

2006-04-27 | Weblog
サンディエゴのテレビ出演のためにクレべーフとリフトの練習をしました。その時しっくりくるものがあって二人で何か作品を作ることにしました。
彼はブラジル人のカポエラの人。私はカポエラというものをほとんど知らないので、彼のどこまでがカポエラなのか言うことはできないのですが、しなやかで力強く、ものすごいジャンプ力であり、そして本当に優雅な動きをします。身体つきも素晴らしく、筋肉がきれいです。先日飛行機に乗るのに並んでいたら、近くにいた人に「これ本当の筋肉?」なんて言われて触られていました。
一回目のショーのあと、いつものようにトレーニングルームにいると彼が来て「何かやってみる?」ということに。リフトには慣れていない私でもほとんど恐れることもなく支えてくれます。がっしりしていて安定感抜群。3つほど新しいものをやってみました。
「ショーの合間にこんなウエイトトレーニングみたいなことして大丈夫?」と訊くと「僕にとってウエイトトレーニングはなんでもないようなこと。心肺機能を使うのは苦手なんだけど・・・」私と全く逆でした。3食マクドナルドで大丈夫というような食生活をしている彼。タバコも吸うしお酒も飲むし夜遊びも好き。これも逆。彼のパワーのなぞはこれから解けていくのでしょう。作品作りとともに楽しみです。

出てよかった

2006-04-26 | Weblog
5:45起床。8:30からのテレビ出演を終え、ものすごい勢いで帰り支度をし空港に向かいました。顔も洗いっぱなし。ラスベガスまでの飛行機の中は離陸も飲み物のサービスも知らずに睡眠。お蔭で2時半からの練習は元気にできました。一緒に行ったクレーバーとジンデイは今日のショーはおやすみ。私は知り合いの方が観に来てくださるので出演することにしていました。しかも30名!観にいらしてくださるのが一回目のショーなので自分の練習後に一部のみなさんをバックステージをご案内し、この方々に観ていただくのだという心構えができました。この皆さんはAIMACHIという団体のみなさんでオハイオ州で行われたWGI(Winter Guard International Championships)に参戦後、ここへいらしてくださいました。みなさんで素晴らしい演技をされたようでパーカッション部門 ワールドクラス 3位の成績だったそうです。おめでとうございます。
一回目のショー、今日もみなさんにエネルギーを頂きました。こうやってみなさんのエネルギーをいただきながら気持ちよく舞台に立てることは本当に幸せなことで感謝いたします。ショー終了後、30名のみなさんとホールディングロビーでお会いし、記念撮影をしました。この場所は出演者が食事に行くのに通る場所なのでたくさんの日本人に仲間がビックリし、私は誇らしかったです。
二回目のショーではまた違った喜びがありました。最後のシーンに出るのに待機していたところ乳母役のガブリエラが来て「ノリコ・・・」と。私はすっかり30人の友達のことを言われるのかと思ったら、「フルートがここにあって腕を上げるところあるでしょ。あそこの繊細な動きがとっても良かった。」と。その動きは本当になんでもない動きで誰にでもできるようなもの。そして一瞬のもの。確かに今日はそこを気にしていました。でも本当に小さなこと。でもそんなところまで観ていて気付いてくれる人がいるのです。まだまだ成長できるのだと励みになりました。

 

一時間後の値段

2006-04-23 | Weblog
やりたいことがたくさんあったので早く家を出たのに、出たとたんに友人から今日のチケットを頼まれた。いつも使う道は工事中で使えず大きな橋を越えてから折り返すことに。それでもプラス思考の私は「こんなことになるから早く家を出たのよね・・・」と独り言。
MGMに着いてまずはパソコンに向かったのだけどビザ申請の作成に情報が足りず完成に至らず。5月の休みの時の航空券を予約したかったのだけど友人の依頼を優先。そして時間がなくなった。サンドウイッチを歩きながら食す。
サンディエゴでのテレビ出演のための練習、友人のチケット購入、メイク、カツラをつけるための準備。準備体操。そしてショーに出る身支度。
一回目のショーはいつになく疲れを感じた。いつものバナナのほかに、おにぎりを食べてチョコレートを食べて元気を回復。
ショーとショーの間もテレビ用の練習。新たなリフトに挑戦。それを加えることに。そしてメイクの手直し。サンディエゴに持っていくメイクのパッキング。カツラをつける。友達にチケットを渡す。衣装に着替える。そして本番。本番中もいろいろなことでバタバタ。
本番は無事に終わるが、ほっとするまもなく急いで洗濯物を出し、テレビ用の衣装を確認しパッキング。よし、完了。
やっと自分のためにパソコンに向えた。午前一時過ぎ。昨日と同じように航空券の値段を調べるとなんと400ドル高。2週間後の日曜日出発の予定。午前一時となり、日曜日となり、14日前までの格安チケットはなくなっていた。たった一時間経っただけなのに・・・ガックリ。一度は高いものを買うしかないかと思ったがもう一度よく考え、月曜日午前一時に出発の便を見つけた。そして500ドル安く。
一時間の差を値段で見せつけられた。

って・・・

2006-04-22 | KA
テレビ出演のための練習に3時に行ったのだけど誰も来なくって・・・本番は3日後。
このときはそれ程ではなかったのにだんだんと首が回らなくなって・・・右には45度以下。
唯一頼れるフィジオのルックは勉強に出かけちゃって・・・ああ、痛いまま本番。
ショーとショーの間にもリハーサルがあって・・・友達来るのに!
痛みがあって、緊張があって・・・ロボットみたい?
フルート(バトン)はくるくる回って・・・できた!彼女たちのエネルギーのお蔭。

ありがとうミッシェル&ジェニファー。

KA、もう一つのショー

2006-04-21 | KA
多くて一週間に一日代役が出る日があります。この時プロップス(小道具)のみなさんの手伝いをするように12月ぐらいからなりました。舞台はアーティストだけでは成り立ちません。裏で働いてくださっている方がいるからアーティストが舞台に立つことができます。少しでも手伝いたいという気持ちと裏で何が行われているのか知りたいということからお願いしました。本当のことを言うとまだ手伝うという段階にはなっておらず、とにかく邪魔にならないように付いてまわりながら、たまにバケツを持ったり、矢を並べたり、亀を運んだりしています。こういう人はめずらしいらしくみなさん歓迎してくださり、毎回丁寧に「ここには何本何を置いて…」 「これは何階まで運んでだれそれに渡して…」 「これはこのために付いているのでこうして…」などなど教えてくださいます。
手伝いを始めて何回目かに“特別に権限を与えられたプロップの人間である”という写真入のIDを作ってくださいました。プロップのみなさんならではのことでしょう。そして先日メンバーの一員としてTシャツを頂きました。そして今日、ショーの行われているときにプロップの方々についてまわることを許されました。
上から下まで黒いものを身につけ、キュー出しを聞くことができるイヤホンを耳にし、ドキドキと現場に向かいました。観たことないこと、知らないことばかりです。このショーは本当にたくさんの方が裏で働いてくださっているのは知っておりましたがその方々がチームワークよく助け合いながら動いています。いかに舞台転換の時間を短く出来るか、それを見つけるのに相当な時間を費やしここまでになったのだろうと実感しました。KAを観に来たお客様とはまた違うKAのショーを観ることができました。
プロップスのみなさんは舞台裏での私の安全を第一に考えて適切な配慮をしてくださいながら、出来ることは体験させてくださり、あるときはいつもとは違った角度からステージ上で行われているものをみせてくださいました。特にバトルフィールドといわれるシーンを真下から見るのは非常におもしろかったです。
クリエイターといわれる人たちがいてショーができ、裏で働いてくださる方がいて毎日の舞台が運んでいて、そして私は舞台に立てています。今日はそのことに改めて感謝ができました。毎回ショーが終わった後にみなさんに口にしていたThank youに明日からはもっと思いが込められることでしょう。

撮影とエイサとコロッケさんと

2006-04-20 | Weblog
MGMホテルのフロントにある大きなスクリーン、そこに映し出される映像の撮影がありました。いろいろな国の言葉でWELCOMEなどを言ってもらいたいからということで日本語を話す人代表で選ばれたのですが、ふたを開けてみたら「ようこそ」以外は英語。それだけで緊張度は高まります。「KAではみなさんのことをお待ちしております。」というようなことから撮影は始まりました。いきなりNG。もっと表情をつけて、もっと動きをつけて、もっと目をパチパチさせて・・・などなど。そうだよね、ここはキャラクターにならないといけないんだよね・・・フルート(バトン)を持っていったので少しへんちくりんでもそれを回すことができたのは正解。言われたことに対し精一杯のことはしましたが出来上がったものを見るのは今から恥ずかしい気がします。
一回目のショーのあと呼び出しがあり、キダムのエイサに会わせてくださいました。彼女のことは直接は存じ上げませんが、西元まりさんの著書で読んだことがあります。エイサはハンドトゥーハンドをしているアーティスト。子供のころ10年以上日本に住んでいたので完璧な日本語が話せます。お会いしてみたら背が高くてすらっとしていて美人でかわいくて見入ってしまいました。これでキダムには3人友達が出来ました。北米ツアー中に観に行かないと。
2回目のショーにはコロッケさん一行がいらしてくださいました。前回いらしてくださったときコロッケさんの繊細さに正直おどろいたものです。その時頂いた感想が今でも心に響いていて、それを思い出しながら、そしてその方々がまたいらしてくださっていると思ったらとても気持ちよく踊ることが出来ました。バックステージをご案内しながら少しお話しもさせていただきました。みなさん翌日の出発が朝早いようで今回はみなさんとお食事カラオケコースは出来ませんでしたが、渋谷さんは寝ないで良いからとおっしゃってくださりメイクのまあじさんと一緒にお食事できました。コロッケさんのLA公演はじめ、いろいろなお話を聞かせていただいて楽しいひと時でした。
みなさんに今日もエネルギーを頂きました。ありがとうございました。またお会いできますように。