「ヨガのクラスがあるって言うでしょ、だから、トレーニングパンツ。砂漠だからトレッキングシューズで、厚めの靴下。寒そうだから冬のコート。これはスキーの時に着てるの。帽子をかぶって、三つ編みには髪飾りをつけてみたの。そして普通はニューイヤーズイヴのパーティはドレスアップして行くじゃない。だから、アクセサリーを着けて、お化粧をして。口紅は珍しく赤にしてみたの、一応パーティだからね。だからこんな格好…。」
私も似たような格好をしていました。今日起こることを予想すると、どんな服装で行っていいのか難しく、ジーンズを穿いた以外はほぼ同じような格好をしていました。
「そこはね、レッドロックの近くなんだけど、大きなサボテンや仏像やその他の像、大きな壺など売っているのよ。そういうお店ってよくあるかもしれないけど、ここはとにかく広いのよ。」
場所に近づくにつれ、辺りは真っ暗になりました。
「ガソリンスタンドが見えたから、ここを右。たぶん次の灯りのところだと思う、隣は何もないところだったからね。」
無事に着きました。火を焚いているのが奥の方に見えます。
「パンと…、ジュースとシャンペン、リンゴとクッキーを持ってきてみたわ。アルビンとジェダにクリスマスプレゼントをしていなかったからプレゼントでしょ…。あと、このドラム。これも楽器なんだけどこんな音がするのよ。」
私は、両手で持つと丁度手の中に収まるほどの太さの木を50センチ位に切ったような形をし、中に砂状のものが入っていて音のするその楽器と、いくつかのマリレンの荷物を持ちました。
明かりのついたひとつ目の小屋を抜けると、庭のようになっていて、サボテンや壺などが薄暗い中至る所に見えます。そのまま火を焚いている方に向かうと、何人かがそこにいて、彼女は挨拶を始めました。そして一人ずつに挨拶をする度に私のことも紹介してくれました。マリレンの顔の広いこと。
他の方々もドラムを持ってきているようです。
火が焚かれている横にある小屋に、食べ物や飲み物を置きました。私もミニピタサンドを作ったのでそれと、ブルーベリーのジュースを置きました。
火の焚かれている方に戻ると、丁度アルビンが現われて、向こうに行こうといいます。暗い中、マリレンが案内してくれて、庭を奥の方に行くと、もう一か所、火が焚かれているところがありました。そこを抜けたところに、グリーンハウスと呼ばれる少し大きめの建物があり、そこにも何人かが集まっていました。温室のようですが、少しも温かくはなく、私は角にある火に近づいて、温まっていました。
しばらくすると、ドラムの音が聞こえ、アルビンの彼女のジェダを中心にダンスが始まりました。ヨガと聞いていた気がしますが、アフリカンダンスが始まりました。ジェダは妖艶で不思議な魅力のある人です。今日は、彼女のヨガやダンスのクラスに通う人々が多く来ているようでした。私も輪に入って身体を動かしました。動かしても動かしても身体はちっとも温まりません。疲れてみなさんが抜けていく中、それでもそのまま身体を動かしているとようやく温かみを感じ始めました。すると一区切り。
今度はキーさんという方が少し前に出て、ドラムを叩きながら歌い始めました。私もマリレンの楽器を手にして、音を鳴らしました。みんなでいろいろなドラムを叩きながら、音を創っていきました。
演奏が終わると、そこにあったたくさんのろうそくを手にして、一番はじめの火の焚かれているところに戻りました。ドラムを叩く人、会話を楽しむ人、食事をする人、お酒を飲む人…。
私が食事をしていると、ジェダがそこにいる方々に私のことを紹介してくれました。「KAで棒をくるくる回している人よ。」そうすると「えっ、本当?だって、彼女、どう見ても普通の人じゃない!」
年明けも近づいてきたころ、アルビンがみなを小屋に集め始めました。
「ギターの演奏が始まるからさ。」
みなが集まるとビリーを紹介しました。ビリーは、
「この曲は2日前に書いた曲です。いい曲だと思います。」
隣りには、アルビンもギターを持って座って、アルビンも演奏するんだ…と思っていたら、彼が歌い始めました。
彼女はエンジェル
天から舞い降りたエンジェル
彼女のその笑顔
彼女のその振る舞い…
恋人になって欲しいな
私の隣に座った恋人のジェダの方に、アルビンの熱い視線が向けられているのが分かります。熱い視線を送りながら、歌い続けました。そして、最後にゆっくりとした音にのせて
結婚してくれる?
と、歌いあげました。ジェダは叫びながらアルビンに抱き寄りました。
サーカス学校時代からの長い付き合いのある、マリレンさえ知らなかった演出。素敵な瞬間に立ち会わせて頂けました。
「さあ、カウントダウンまであと10分。」
みなで、火に戻り、火を囲みながらドラムを叩きました。
そして年明け。
「ハッピーニューイヤー!」
シャンペンで乾杯。ストリップの花火の音が小さく聞こえました。
満天の星の下、火を囲んで手をつないで輪になり、みなで「ウォー。」とお腹から声を出していきました。みんなの声が響き合い、一つの音になって、大きく広がる星空に広がっていきました。
私も似たような格好をしていました。今日起こることを予想すると、どんな服装で行っていいのか難しく、ジーンズを穿いた以外はほぼ同じような格好をしていました。
「そこはね、レッドロックの近くなんだけど、大きなサボテンや仏像やその他の像、大きな壺など売っているのよ。そういうお店ってよくあるかもしれないけど、ここはとにかく広いのよ。」
場所に近づくにつれ、辺りは真っ暗になりました。
「ガソリンスタンドが見えたから、ここを右。たぶん次の灯りのところだと思う、隣は何もないところだったからね。」
無事に着きました。火を焚いているのが奥の方に見えます。
「パンと…、ジュースとシャンペン、リンゴとクッキーを持ってきてみたわ。アルビンとジェダにクリスマスプレゼントをしていなかったからプレゼントでしょ…。あと、このドラム。これも楽器なんだけどこんな音がするのよ。」
私は、両手で持つと丁度手の中に収まるほどの太さの木を50センチ位に切ったような形をし、中に砂状のものが入っていて音のするその楽器と、いくつかのマリレンの荷物を持ちました。
明かりのついたひとつ目の小屋を抜けると、庭のようになっていて、サボテンや壺などが薄暗い中至る所に見えます。そのまま火を焚いている方に向かうと、何人かがそこにいて、彼女は挨拶を始めました。そして一人ずつに挨拶をする度に私のことも紹介してくれました。マリレンの顔の広いこと。
他の方々もドラムを持ってきているようです。
火が焚かれている横にある小屋に、食べ物や飲み物を置きました。私もミニピタサンドを作ったのでそれと、ブルーベリーのジュースを置きました。
火の焚かれている方に戻ると、丁度アルビンが現われて、向こうに行こうといいます。暗い中、マリレンが案内してくれて、庭を奥の方に行くと、もう一か所、火が焚かれているところがありました。そこを抜けたところに、グリーンハウスと呼ばれる少し大きめの建物があり、そこにも何人かが集まっていました。温室のようですが、少しも温かくはなく、私は角にある火に近づいて、温まっていました。
しばらくすると、ドラムの音が聞こえ、アルビンの彼女のジェダを中心にダンスが始まりました。ヨガと聞いていた気がしますが、アフリカンダンスが始まりました。ジェダは妖艶で不思議な魅力のある人です。今日は、彼女のヨガやダンスのクラスに通う人々が多く来ているようでした。私も輪に入って身体を動かしました。動かしても動かしても身体はちっとも温まりません。疲れてみなさんが抜けていく中、それでもそのまま身体を動かしているとようやく温かみを感じ始めました。すると一区切り。
今度はキーさんという方が少し前に出て、ドラムを叩きながら歌い始めました。私もマリレンの楽器を手にして、音を鳴らしました。みんなでいろいろなドラムを叩きながら、音を創っていきました。
演奏が終わると、そこにあったたくさんのろうそくを手にして、一番はじめの火の焚かれているところに戻りました。ドラムを叩く人、会話を楽しむ人、食事をする人、お酒を飲む人…。
私が食事をしていると、ジェダがそこにいる方々に私のことを紹介してくれました。「KAで棒をくるくる回している人よ。」そうすると「えっ、本当?だって、彼女、どう見ても普通の人じゃない!」
年明けも近づいてきたころ、アルビンがみなを小屋に集め始めました。
「ギターの演奏が始まるからさ。」
みなが集まるとビリーを紹介しました。ビリーは、
「この曲は2日前に書いた曲です。いい曲だと思います。」
隣りには、アルビンもギターを持って座って、アルビンも演奏するんだ…と思っていたら、彼が歌い始めました。
彼女はエンジェル
天から舞い降りたエンジェル
彼女のその笑顔
彼女のその振る舞い…
恋人になって欲しいな
私の隣に座った恋人のジェダの方に、アルビンの熱い視線が向けられているのが分かります。熱い視線を送りながら、歌い続けました。そして、最後にゆっくりとした音にのせて
結婚してくれる?
と、歌いあげました。ジェダは叫びながらアルビンに抱き寄りました。
サーカス学校時代からの長い付き合いのある、マリレンさえ知らなかった演出。素敵な瞬間に立ち会わせて頂けました。
「さあ、カウントダウンまであと10分。」
みなで、火に戻り、火を囲みながらドラムを叩きました。
そして年明け。
「ハッピーニューイヤー!」
シャンペンで乾杯。ストリップの花火の音が小さく聞こえました。
満天の星の下、火を囲んで手をつないで輪になり、みなで「ウォー。」とお腹から声を出していきました。みんなの声が響き合い、一つの音になって、大きく広がる星空に広がっていきました。