自転車とショーで事故

　トントントンと音がしたので、玄関を開けると荷物が届きました。そして、外からは寒い風が入ってきました。先生方と共に、暑さとはしばらくお別れのようです。
　エイドリアンに会うと、足にギプスをしていました。強風の中、自転車をこいでいての事故で、骨折をしてしまったとのことです。私も気を付けなくてはいけません。
　一回目のショーで、シェリーがケガをしていました。二回目のショーには出られないほどのケガでしたが、エピローグで隣に居た私は気付きませんでした。一人のアーティストの不注意による接触事故だったようですが、彼女は最後までそのシーンであるバトルフィールドを続け、さらに最後までショーを続けました。彼女らしいと思いました。
　二回目のショーが始まる前にシェリーに会うと、眉間が大きく腫れていました。脛にもぶつかったようで、足を引きずっていました。そして、とても悔しそうでした。　
　このようなことがあると、緊張をします。自分がどんなに注意をしていても、相手の注意が欠ければ事故は起こります。それでも、自分が出来る限りの注意はしなくてはなりません。そんな中、森のシーンが終わってアリソンに会うと、「私、ここのシーンに出られることになって良かったと思うの。だって、いつもあなたのことを上から観られるから。毎日観ていても、飽きることはないわ。」と言ってくれました。今日という日に、ほっとさせてくれる嬉しい言葉でした。

私の先生です

　「ハンドルが膝に当たる。」と亜梨ちゃんが言った日は、確か休日明けだったので「休んだら脚が伸びたんじゃない?」などと無責任なことを言っていました。後日、彼女の自転車に乗り、ペダルを踏むと軽過ぎたので、変速ギアをほど良い位置に変えました。私はそれだけしかしていないのに、「乗りやすくなりました。ブレーキの位置も変えてくれましたか。」と訊かれていました。でも、ブレーキは触っていませんでした。
　今日も彼女は「また、ハンドルが膝に当たるんです。」と言いました。私は、停めてあった彼女の自転車を思い浮かべました。ハンドルが１８０度回り、前と後ろが反対になっていたのです。でも、そうなっている状態は、彼女の自転車を車に載せる時にも良く見ていたので気にしていなかったのですが、
「もしかして、亜梨ちゃん、ハンドル逆さで運転しているの?」
　それはハンドルが膝に当たるでしょう。ブレーキの位置も運転しにくい位置にあるでしょう。私は大きな声で笑ってしまいました。「亜梨ちゃん、サーカス団で生きていけるよ。」

　今までは、行きたい人が全員行けたのに、今回は会場の関係なのか、選ばれた人だけがライザ・ミネリさんの特別ショーにを観に行けることになりました。KAからは８名。私は抽選に外れました。残念ですが、私は素晴らしい舞台を昨晩拝見しているので、他の方々もそれを観ることが出来るのは良いことです。特に、昨晩は亜梨ちゃんを誘えなかったので、彼女が抽選とは別に特別に選ばれていて、良かったです。

　一回目のショーが終わると、古谷野先生は、一組のカップルを面会場所にお連れ下さいました。「隣であまりにも感激して下さっていたので。」と言いながら。新婚旅行でいらして下さったそうです。「そして、お二人はどういう関係なのですか。」と訊かれ、「私の先生です。」と答えると、「えー!」と言いながら一歩下がるほどに驚いていました。お二人の大切な記念となる時をお祝い出来て良かったです。お連れ下さった古谷野先生に感謝です。
　二回目のショーが終わると、古谷野先生を良く知るアーティストがたくさん出てきて、先生の誕生日のお祝いをしてくれました。お祝いの記念撮影も出来ました。先生方の今回のご滞在でご覧頂く最後のショー、楽しく終えられて良かったです。
　他にも友達が観に来てくれていたので、着替えてから出直すと、顔中にキスをされてしまいました。私はどうしていいのかよく分からず…。先生方にその方のことを話すと、「まあ、外国だからね。」と。確かに。

　今日は最後の晩と言うことで、先生方はトレーニングルームでマッサージをして下さいました。私は有り難く気持ち良い時を過ごさせて頂きました。
　最後の食事は、Sushiを食べに行くことにしました。おもしろい巻物のお寿司です。日が変わり、古谷野先生の誕生日にもなり、お祝いをしながら最後の晩に楽しい食事が出来ました。
　綿貫先生は、古谷野先生のいつもの流れに乗って、KA三昧の日々を過ごすことになってしまいましたが、いろいろな角度からKAをお楽しみ頂けたようで良かったです。綿貫先生は、以前いらして下さったときに本当に感激して下さって、ショーの後にお食事をすると、いろいろなことを興奮して話して下さいました。その先生の姿を思い出し、今回古谷野先生といらして下さるのを本当に楽しみにしていました。毎日存分に楽しんでいる先生方と共に過ごせたこの数日間、私もとても楽しかったです。また、是非いらして下さい。

　昨日急に忙しくなってしまったので、きれいに包装できませんでしたが、この５年間の感謝も込めながら、古谷野先生に誕生日のお祝いを差し上げました。日本を離れてからのこの５年間、先生には本当に助けて頂きました。まだまだ力をお借りすることになることと思いますが、これからは少しずつでも自分の足で歩いていけるようにしたいと思います。

ライザさんは本当にすごい!!!

　タウンスクエア内のホールフーズマーケットで、朝食をとることにしました。ここへ来ると、食べたいものがたくさんあり、いつも目移りします。みなさんも同じようで、たくさんのものがテーブルに並びました。
　食べ終わると、タウンスクエアを散歩しました。買い物をする人がいると、楽しいです。みなさんそれぞれご自身に合ったものを、上手に選んでいました。私の買い物は、今日もなし。私は、みなさんのご案内をしているだけで十分に楽しめます。ただし、フローズンヨーグルトは別です。みなさん同様、カップにたくさん入れて、一緒に頂きました。
　帰る前、ホールフーズマーケットに戻り、今週の食料を買っていると、電話が鳴りました。そして、なんとライザ・ミネリさんのショーのチケットを頂けることになりました。彼女は今、MGMでショーをしています。木曜日のご自身のショーが終わった後に、いつものように、ラスベガスのショーに関わる人達に向けて、特別にショーをして下さることになっていて、私もそれに行くことになっていましたが、通常行われているショーも観られるのは嬉しいことです。
　今晩は、古谷野先生の誕生会を行う計画でしたが、予定変更となり、急に忙しくなりました。みなさんのことをそれぞれの場所にお送りして、私は一度アパートへ帰って支度をすると、すぐにMGMへ戻りました。
　ライザ・ミネリさんのショーは、本当に良かったです。彼女が登場しただけで、私は涙が出ました。昨日ショーをご覧になった先生から、ショーの直後に興奮して電話が掛かってきた時、彼女のショーを観たことのある私は、ご覧頂けて良かったと思っておりましたが、今日改めてその素晴らしさを目の当たりにし、同じように興奮していました。彼女は本当にすごいです。どれだけ惹きつけられて、どれだけエネルギーを頂いたことでしょう。心はすっかり満たされ、有り難い気持ちになりました。
　古谷野先生の誕生会は、時間の関係で、イタリア料理屋さんになりました。コース料理を二つとパスタを一皿とって三人で頂きました。とてもおいしかったです。そして良い選択でした。
　その後、今年の『キャバレー』がズーマニティの劇場で開催されるので、観に行きました。毎年行われるこの『キャバレー』は、シルクデュソレイユのショーに関わる人たちが参加を出来るショーで、普段のショーでは出来ないことを披露できる機会です。歌あり、ダンスあり、アクロバットあり…。今年もいろいろなものを観ることが出来ました。
　今晩も遅くなってしまいましたが、盛りだくさんの、充実した楽しい一日となりました。

立ち席の方がいいのかな？

　昨晩、先生方は、結局ここのアパートに泊まりました。朝起きて、私が支度を終えるとホテルへ行き、先生方が支度を終えると亜梨ちゃんを迎えに行き、みんなでKAのピクニックへ行きました。
　公園に着くと、ハンバーガーやサラダなどの簡単な食事と、クッキーや綿あめなどのおやつ、また、レモネードなどの飲み物が用意されていました。それらを好きなだけお皿に載せて、木陰にテーブルを見付けて、４人で並んでのんびりと食事を頂いていると、ビリンバウやパンデイロの音が心地良く聞こえてきました。ブラジル人の仲間を中心にカポエイラをしているようです。
　しばらくすると、カンパニーマネージャー自らメガホンを持って、ゲームのお知らせに回ってきました。私はゲームを見逃してしまいましたが、次のデザートコンテストの審査には参加をしようと、食事が用意されていた方へ戻り、みなさんが腕を揮って作ったデザートを、全ての種類お皿に取りました。そして、甘いものを召し上がらない綿貫先生以外の３人で、一つずつ慎重に頂きました。ところが私達、真剣過ぎたようで、私達はまだ全部を口にしていないうちに、審査発表がなされました。結果は、デュエットⅡをしているアーティスト、トリの、クルミをふんだんに使ったフロランタンのようなお菓子が一位。「私は、これが今のところ候補。」などと言っていた作品は、上位３位のうちにも入っていませんでした。それはともかく、この感じなら、私が作ったお菓子を並べても大丈夫かもしれません。来年は挑戦してみようかしらと思いました。　
　その後、似顔絵を描いてもらおうと並んでいたのですが、時間切れ。のんびりと過ごした公園を後にしました。
　帰り道、アメリカらしい大きいスーパーマーケットがあったので立ち寄りました。アメリカらしいものを見付け、先生方は、ご自身へのお土産に買っていらっしゃいました。
　あんなに甘いものを食べたのに、スーパーの前にあるフローズンヨーグルトのお店にも立ち寄ることにしました。綿貫先生もアイスクリームは食べられるということなので、今度は４人で食べられます。中に入ると、丁度その時間、スムージーが半額だと分かり、みなでそれを頂きました。
　アパートに戻ると、亜梨ちゃんと私はピクニックの身なりから、コンサートの身なりに。でも、実際はどんな服装をしたらいいのかよく分からず、ピクニックに行った時から、気持ちだけ整えることにしました。今晩は、ブリトニー・スピアーズのコンサートです。
　マンダレイ・ベイに着き、駐車場を歩いていると、「今日が初コンサートなの。」と女の子が飛び跳ねながら教えてくれ、とてもかわいかったです。私も、もしかすると初コンサート！？。
　チケットは、元KAのアーティストで、今はこのコンサートに出演しているテリーからもらいました。会場に入ると、なかなか席にたどり着けません。行きすぎて、戻らされて、腕にバンドをさせられて、アリーナの下の方まで下りていくことになり…。「私達、もしかして、立ち席???」そう、なんとそのチケットは、舞台下すぐの所まで入れるものだったのです。この場所は、ファンにとっては堪らないのでしょう。でも、「私たち座っていた方がいいよね…。」この立ち席の方が、座る席よりもチケット代が高いのか、もしそうだとしたら、座らせてもらえるかもしれない、などと話しながら、前座となる方々の歌を聴いていました。
　休憩が入ったのでその場を離れ、時間が来ると戻り切らずに、様子をみながら席に着き、そのまま座ってコンサートを観ることにしました。テリーは、楽しそうに舞台上を飛び回っていました。丁度私達の方で演技をするところもありました。
　コンサートが終わると、隣に居る亜梨ちゃんと会話も成り立たないほど、耳がおかしくなっていました。コンサート前に会った初コンサートの女の子は、コンサートを楽しめましたように…。

すべてのバトントワラーのために

　一回目のショー、綿貫先生を音楽スタジオにお招きしていたのですが、本日バンドリーダーのジャニンは忘れていたようで、私が地下へ待機しに行った時に音楽スタジオを覘くと、いらっしゃいませんでした。急いでそのことを告げると、ドラム担当のエリックが迎えに行ってくれました。間に合ってほっとしました。
　二回目のショーは、綿貫先生がグリーンルーム、古谷野先生が音楽スタジオから、大阪からいらして下さったバトンの先生とお嬢様が客席前方から、友達のダンスの先生が客席後方からと、お客様がいろいろな所からご覧下さっているので、私の意識が散乱しそうでした。どうしたらいいものかと考え、今日はすべてのバトントワラーのために舞台に立つことにしました。
　ショーが終わって、みなさんにお会いしました。たくさんいらしたので、少しバタバタしてしまいました。大阪からのバトンの先生は、二日前にお会いした時にポスターにサインが欲しいとおっしゃっていたのですが、それが私の大きな顔のポスターだったのでビックリしました。
　ダンスの先生方をバックステージにご案内し、更衣室へ戻ると、まだ亜梨ちゃんがいました。そこから話すこと話すこと。話したい時に話が出来るのは一番です。
　今晩は、ベトナム料理に行きました。ここのバーベキューが楽しいので、それを召し上がって頂きたかったのですが、本日に限りそのメニューだけやっていませんでした。仕方なく、他のものを頼みましたが、今まで食べたことのないものをおいしく頂くことが出来、それはそれで良かったようです。
　そこから私の住まいが近いので、我が家でコーヒータイムをすることにしました。ベランダのイスが壊れていることをお伝えするのが遅くて、「バリ、バリ、ボキッ」と音を鳴らすことになってしまったようです。お怪我なく、良かったです。
　ちいさなベランダでは、ろうそくを灯して、少しのおやつと共にコーヒータイムをしました。隣を気にして、小さな声で笑いながら、ここでものんびりと楽しいひとときを過ごしました。

亜梨ちゃん劇場走る！

　ご飯を炊いたので、先生方におにぎりを作りました。一つ注文をしたいものがあったのですが、それも済み、ひとまず安心。
　アーティスティックコーディネイターと、今後の亜梨ちゃんの予定を話しました。来週から彼女に教えることになりそうです。
　先生方は、今日はライトブースからご覧下さいました。いろいろと観ることが出来、楽しいようです。
　そのショー、亜梨ちゃんは黒い服を着て、いろいろなアーティストに付いて、どこから出場するのか、どのような準備が必要なのかなどバックステージから学んでいたのですが、クライムと呼ばれるシーンでは、担当していたズラが「こっち!こっち！」と呼ぶので、なんとそのまま劇場内を一緒に走ることになってしまったようです。思いがけない初出演。
　ショーが終わると、今日は韓国料理を食べに行きました。たくさん食べて、たくさん話して、とても楽しい夜でした。

フルートが生きているようだった

　丁度昼食を食べ始めた時に、古谷野先生からご到着の連絡があり、勝手を言って食事をしているところまでいらして頂きました。一緒にいらして下さった綿貫先生と、話に花が咲きました。
　一回目のショーは、古谷野先生がいつもおっしゃって下さる注意を思い出しながら踊りました。
　二回目のショーは、綿貫先生が「フルートが生きているようだった。」と、一回目をご覧頂いた後におっしゃって下さったことを思い出しながら舞台に立ちました。
　終わるともう一組のお客さまと一緒に、バックステージをご覧頂きました。みなでたくさん笑って、とても楽しいひとときになりました。
　レストランへ行き、注文をし始めると、あと二つ注文をしたいところで「了解しました。」と言われそうになり、引き止めて続きを注文しました。それでも出てきたものだけでは足りず、「メニューを下さい。」とお願いするとデザートを食べるのかと思っていたらしく、また食事の注文をすると本当にびっくりしていました。

そう、おいしいご飯はそのまま、ね!

　また、断水。どうしたことでしょう…。
　今日は友達の引越しの手伝いをすることになっていました。同じアパート内での引っ越しなので、距離は短い引越しです。約束した時間に行くと、彼らはソファを運んでいました。ビックリして「それ、車に載せて下さい!!!」と言うと、「大きいものは自分たちで運ぼうと思って…。ベッドはもう運んだんです。」と。確かに、細かいものを手に持って運ぶと何十往復もしなくてはならないので、と車を頼まれたのですが、まさか大きいものは自分たちで運ぶつもりでいたとは思っておらず、お気遣いに驚きました。引っ越しは、車を３回出すと済みました。
　MGMへ行くと、チケットを買いに行きました。たくさん頼まれていたのですが、今まで時間がなかなか取れませんでした。代役の日の今日は時間があるので、ゆっくりと買えます。そして、全部を買い終えると、なんと１時間も掛かっていて、思わず笑ってしまいました。
　今日は、日本からのお土産で頂いたお米でご飯を炊いたので、カレーを作りそれを分けてくれるという亜梨ちゃんに持って行くことにしました。彼女は、私のように毎日ご飯を食べなくても平気と聞いていたので「日本のおいしいお米でご飯を炊いたので、カレーライスにでもしてね。」と言うと、「それ、カレーライスにするのにはもったいないですよね。」と。おいしいご飯の食べ方を知っている彼女に、おいしいご飯を持ってきて良かったと思いました。
　新しいアーティストが来ると、しばらくは一回目のショーが終わると帰宅していいことになっているのですが、亜梨ちゃんはいつも残ってショーを観ています。今日は“Japanese Tour”をショーが行われている間のバックステージで彼女にしていると、細かいところまでよく観ていることが分かりました。頼もしいです。

心地良い日々

　やりたいことがあったので、早めにMGMに行ったつもりが、そうでもありませんでした。時間がないので、頼まれたチケットを買うのも明日にしましょう。
　刺青姿のアーティストが、ショーの中でたくさん出てきます。Spearman, Spearwomanと呼ばれているのですが、亜梨ちゃんの契約書には、その姿になることだけ記されていたそうで、何をするのか彼女から尋ねられた時に、「お客様のところを走るキューををするのかしら。」と答えていました。でも彼女は、走るキューだけではなく、アクトでも出演することができるようです。その練習が始まっていました。
　彼女はほんの小さなことでも、自分で練習できることを見付けられると、それを一生懸命に練習をしています。新しいことにキョロキョロしながらも、楽しんでいる姿を見ることはもちろん、物事への取り組み方の感覚が同じで、一緒にいてとても心地良いです。
　両親に、「疲れが出ないようにね。」と言われていたことを思い出しながら、自分がやるべき仕事はきちんとできるように取り組みました。
　無事にショーを終え、外に出ると夜は寒いほどに気温が下がっていました。そして帰るとバタっと寝てしまいました。

私は今日もチョコレート屋さんに

　両親を見送りに空港へ行きました。搭乗手続きを無事に終えると、何度も折れ曲がった長い列を成している手荷物検査場へ行き、「元気でね。」と言うことになりました。両親は、私が立っている近くに折り返して戻って来る度に、お辞儀をしながら手を振っていました。いよいよ中に入って行くという時に、父が大きく手を振る姿が見えました。　
　アパートに戻ると、私はベランダから飛行機が飛び立って行くのを見ていました。そして、時間を確認して、彼らが乗っていると思われる飛行機の写真を撮りました。少し遅れていたので乗り換えが心配でしたが、息を少し切らせながら乗り換えが間に合ったとの連絡がロスアンジェルスから入り、ひとまず安心しました。
　今日は洗濯を３回もしました。それから買い物に行くと、行きたいところを通り過ぎてしまったようで、それならと、The Districtへ行くことにしました。しかし、こちらも少し東へ行き過ぎていたようで、そのうちに見たことのある景色が出てきました。「今日は予定を変えて、みなさんをチョコレート屋さんにご案内することにします。」
　初めてここの工場が稼働しているのを見ました。みんなでおいしそうなチョコレートを買って、サボテン園を見て、それからようやくスーパーへ行きました。スーパーではコーチのエイドリアンに会いました。ショッピングカートを食料でいっぱいにしているアーティストをみて、彼は目を丸くしていました。買い物を終えると、外はすっかり暗くなっていました。