のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

私の部屋

2007-09-30 | 日記
 いよいよ取材が始まりました。予定よりお早いご到着。
「そんなところまで撮るんだ…。」
 もう少し綿密に片付けておくべきでした。

バイグーのサバイバル

2007-09-29 | 日記
 交通事故にならずに済んだバイグーと生きている喜びを分かち合いたいと、みなで居酒屋に行きました。 
 今一番自然の自分でいられる、ラスベガスの仲間と居る所に、取材班の方もお呼びすることにしました。二週間のご滞在、このお店は紹介しておくべきところでもあります。
 いつものように声を掛けた以上に人は集まっていて、友達が友達を呼び、輪はまた広がりました。
 たくさん笑ってたくさん食べて。今日も楽しいひとときとなりました。

15歳の子

2007-09-28 | KA
 友人がご家族やお友達を連れて観に来てくれました。総勢8名。みなさんとてもいい方で、私の気持も喜んでいました。
 バックステージを見た15歳の姪御さんは「ワォー!!!」と大きく口を開け、目を大きく開けながら瞳を輝かせていました。あどけない彼女の姿を、このぐらいの年頃と思われる自分の役と合わせて見ていました。

 “普段着の飾らないノリコさん”というのは、どんな私なのだろうと考えました。いつも普段着で、いつも飾っていない気もしますし、本当にそうなのは、一人になった時だけのような気もします。どういう風に感じ、どういう風に捉えられていくのか。
 取材班の方と、いよいよここラスベガスでお会いしました。二週間、久しぶりの長期取材、撮影を楽しみたいと思います。

コンピュータと共に

2007-09-27 | 日記
 コンピュータの機嫌が少し直ってきました。バックアップが無事に取れたので、リカバリをしようかと思いましたが、なぜか30分ぐらいは使えるようになりました。
 私の頭も少し良くなった気がします。トラウマのようなことが今日は少し和らいでいるような気がしました。コンピュータと共にこのまま良くなりますように。

今日も一員に

2007-09-26 | KA
 ダンス、英語、昼食、フィジオと予定通りにこなし、ピラーティスのインターンを始めた時のことでした。
「フィジオとコーチ、ステージマネージメントの間で行き違いがあったようです。今日はあなたがショーに出てください。」
 ちょっと遅いけどまだ間に合う時間。夜会う約束をしていた友人に連絡を入れ、急いでメイクに取り掛かりました。
 やらなければならない事、やりたい事がたくさんあって、それを代役の日にやろうとするといつもこういうことが起こります。それらはこの時間にやるべきことではないということかな。
 支度は間に合いました。昼に身体を動かしているので、それも良かったです。

 終わると、今日もまた手紙が届いていました。昨日出られたこと、一回目より2回目の方がうまく動けたことは、長い間の夢が叶い、目標が達成したという彼女の強いエネルギーのお蔭でもあったのかと思いました。
「アーティスト、スタッフ全ての方にお礼が言いたい。」という彼女はまた、シルクドソレイユ・ツアーショー東京公演でスタッフとして働いて下さっている方ということです。お客様も含め、そこに集まる全てのエネルギーでショーが成り立っているということを改めて感じ、私もその一員であるということを幸せに思いました。

良く分からない

2007-09-25 | KA
 2時半からのトレーニングの前に、フィジオに頭の状態をチェックしに行きました。チェック方法は、十数個の項目に対して、当てはまるものを0から6の数字で答えるというもの。状態は良いので全部0でもいいかとも思いましたが、少し気になるところに1と2を入れました。頭痛に対しては中身でないということで数字は消され、合計4点。たったの4点と思ったのに
「今日はショーに出ないほうが良いかな。」
 全く予期していない発言でした。
「だって私はあの状態で土曜日にショーに出たのですよ。それでもっともっと状態の良い今、ショーに出られないっておかしくないですか。」
「君は、土曜日はショーをすべきではなかったんだよ。」
 良く分からない。
「昨日はバレエに行ったけど、大丈夫でした。」
「え、バレエに行ったの。それもすべきではなかったね。」
「でも大丈夫かどうか試さないといけなかったから…。」
「平常の時にやった脳震盪のテストを今からやって、その結果次第で今日はお休みだね。」
「それ、土曜日のショーの間にやるのなら話は分かります。でもそれをせずにショーに出て今いるのですよ。おかしいと思う。」
 テストを行いました。緊張して、気合を入れて。一度行っているので2回目のほうがポイントはつかめるはずです。そういうことは考えていないみたいです。
 テストを終えると2時半。すぐ分かる結果を訊かずに練習に必要なものを取りに行きました。そして上に上がると
「テストの結果は良かったよ。そのまま準備してください。」

 ショーを終えると、手紙が届いていました。代役でないことを願いながら観に来て下さった彼女の思いに助けられたようです。

テレビが2台

2007-09-24 | 日記
 引越しをする友人にDVD付きのテレビをもらうことにしました。ランチをご一緒して、そこで受け取ることに。彼女はテレビのほかにVHS再生機も持って来てくれました。
 早速家に帰って今のテレビを降ろして頂いたものを設置。スイッチオン。
「あれ?」
 テレビの画像が映りません。設置する前に試すべきでした。また重いテレビを降ろして元の物を設置。VHSは映りました。
「うーん、でも…。」
 ラスベガスに来て、家でテレビは3回しか観たことがありません。ということはテレビは観ることができなくてもいいのかな、DVDだけ観られれば。
 欲張りで、優柔不断な私。だから、とりあえず今はそのまま。小さな部屋に大きなテレビが2台。

快楽星期天

2007-09-23 | 日記
 友人が泊まりに来ていたので夜に睡眠があまりとれず、彼を空港に見送ってから再び布団に入りました。「今日のインターンはお休みしよう…」
 そして起きると頭の状態はそう悪くありません。「少しは活動できるかな。」
 今日は中国人アーティスト達の通訳をしている方に、パーティーに招待されていました。お伺いするに際してお花を持って行こうと、花を買いに。そして、花束に花を足して作り直しました。こういうことをしている時はとても幸せです。
 伺ったお宅の周りは、ものすごい車の数で、どこが行き先が分からないほど。そしてお宅にはものすごい数の訪問者。あまりの人の多さに家が広いということを感じられないほど。
 通訳の方にご挨拶をして、庭に出るとこれまた広いこと。二ヶ所の池の周りには花が咲き、庭の中央にその池を結ぶ小川が流れていました。奥の少し高くなったところではバーベキューをしています。
 そしてすぐに、仲の良い友人に久しぶりに会いました。バイグーが誘ったようです。バイグーだけでなく、彼女も交通事故に遭いそうになったと。私の頭のこともあり、みなで今ここにこうしていること、話ができることを喜び合いました。
 友達と話していたので、家の中を見る時間はありませんでしたが、なんとこの家にはエレベーターが設置されているそうです。
 最後に中秋の名月を祝う、中央に卵の黄身の入った月餅を頂いて、おなかいっぱいに帰りました。

緊張以上の不安

2007-09-22 | KA
 左から襲いかかる者を見、右を振り向くと同時にお客さんの足元に倒れました。起き上がれないことはない、でもどこかの意識が安静を求めていました。「このシーンは戦いから自分の身を守り、隠れていれば良いわけだから、しばらくはこのままで居られる…。」タイミングを逃さないように曲を聴きながら、できるだけ長く倒れ臥していました。「ああ、もう行かないと…。」起き上がり舞台にいつもよりゆっくりと上がって、フルートを取りに行き、いつもよりゆっくり彼らを追いかけ、舞台袖に入り込みました。
 「大丈夫?」と声を掛けられてもなんと答えていいものか。頭はキュッとなって、蹴られた衝撃を守っているかのように硬くなっていました。果たしてこの後踊れるのか。フィジオに行くように言われました。その前に衣装替えをしておこうと更衣室に行き、鏡を見ると、カツラはぼろぼろにほどけていました。カツラを直したり、フィジオに行ったりして、身体を動かす時間はきっとありません。そして、この頭の状態で動いてもいいものなのか。それに加えて友人も観ていました。いろいろなことが頭をめぐり、涙が出てきました。そのたびにメイクを直して、ようやく舞台に向かいました。
 「今日はもう“舞台の神様”にお願いしよう。」初めてそう思いました。そして、あと出来ることは、1000回以上の今までの舞台経験を信じることです。踊りながら意識が半分ないのが分かりました。でも半分は何かを考えているのだからまだ大丈夫かもしれない。最後にフルートを上げる時「ここまで頑張ったのだから、最後まで頑張ろうよ。」そう思いました。フルートは手の中に入ってきました。
 昨日、車が急にコントロールを失い「死に掛けた。」という友人が、「生きていられたのだから、みんなとハグをしたい。」と涙目になって来ました。
 エピローグのときに彼のことを思い出しました。そして、この舞台を生きて終えられたことに涙が出ました。
 一回目のショーのあとは、キュッとしていた頭がほどけてきて、調子が良くなっているのが分かりました。私の代役は2回目のショーはアウトということで、本日の予定通り、無事に自分が出られることになりました。なんだかおもしろいな、と少し思いました。
 涙でぐちゃぐちゃになったメイクを直して、2回目のショーに気持ち新たに向かいました。
 ところがです、アーチャーズデンで静かに待機しているときに、気持ちが悪くなってきていることに気がつきました。これは良くない状態…。そして、頭がゆるくなって、中身がゆらゆらしているような感覚。一回目のようにキュッとしていたら守られている感じでまだ安心でした。 
 「できないことはない、でも、この中身のぐらぐらした頭を動かしたら、その後自分はどうなってしまうのだろう。」
 今、本当は安静にしていなければならないことを強く感じました。「でも、動かさないわけにはいかない。もうこの一回が最後になるかもしれない。」そこまで思いました。頭を大きく振ることを避けながら舞台に立っていました。踊る前も身体をあまり動かさないでバトンの操作だけを確認するしかありませんでした。
 舞台袖に待機する自分を見つめ、「緊張というのは健康な身体があってできるものなのか。」と思いました。
 双子の男の子に恋をしている時、本当にぽーっとして意識が一瞬なくなっていました。「あ、いけない。」それから、男の子を逃がしてから、客席に背を向け、ケイジに一つフルートを置くと、涙が出そうになりました。「始めないと…。」
 無事に踊り終わっても、その後の自分がどうなるのか、不安で不安でたまりませんでした。
 舞台の最後、前に出てお客様に手を振る時は、いけないことと分かりながら、大粒の涙をぽろぽろとこぼしながら居ました。

 ショーが終わりいつものようにトレーニングルームに向かい、ようやく身体が求めている安静の状態になれました。「このままずっと寝ていたい。」そして、私の明日がありますように。

ナチョスパーティー

2007-09-21 | 日記
 7月の三連休の初日が私の誕生日でした。その2日前でしたでしょうか、ジュリがラスベガスへ遊びに来て、みんなでいつもの居酒屋へ行きました。だから「今年のノリコの誕生会はナチョスを食べに行こうか。」そう言っていてくれた友達。
 三連休のときは外して、次の週にしようとすると、“キャバレー”があり、「じゃあ、今週は?」と訊いてくれたときは、ピラーティスを受講中。それから友達が都合悪かったり、また休暇が入ったり…。そして、2ヶ月と6日経った今日、ようやく誕生会が実現しました。
 今日はカラオケ会もあって、そちらが良いか訊かれましたが、私は当初から彼女達が考えてくれていた、ナチョスパーティを選びました。今日集まったのは、会を考えていてくれていたマリレンとベッキーの他にエリンとキダムのノリさん、私の計5名。ナチョスパーティだけでも嬉しいのに、誕生日ケーキまで用意してくれていました。
 「今日カラオケ会があったでしょ。そこでこのケーキを出しても良いかと思ったのだけど、誰かに『ノリコの誕生日はいつ?』って訊かれた時に『えっと、2ヶ月前…。』というのもどうかな…と思ったのよ。だからノリコがナチョスパーティを選んでくれて良かったわ。」
 会が遅れたことを何度も謝る彼女達。私は2ヶ月以上も私の誕生会のことを思っていてくれていたことの方がもっともっとありがたく、嬉しいことだから、と言いました。
 今日は珍しく雨。そして、ラスベガスに住んでいるものにとってこれは恵みの雨。外のテラスで雨音を聞きながら素敵なひとときを過ごしました。