日本の広い地域で観測出来る今年の金環食、一月に帰国した際、すでに日食観測用メガネが売られていて、驚きました。
さて、ちっとも話題にならないアメリカでは、観測出来るのでしょうか。観測出来る日は、丁度ショーのない日曜日。見に行きたいと思いながら、調べられずにいたところ、アリゾナ州のペイジという町への金環食観測ツアーの広告が出始め、ペイジまで行けば見ることが出来ることが分かりました。車で行けないところではありません。しかし、最近になってきちんと調べてみると、もう少し近いユタ州のセント・ジョージで観測出来ることが分かりました。と言うことで、金環食を見にセント・ジョージへ。
ホテルに着くと、太陽を探し、日食観測用メガネを分解して、フィルムをテープでカメラに貼りました。試し撮り。意外と上手く撮影出来ました。
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六時半頃、日食が始まっているのが見られました。
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どうやら金環食の頃の太陽は、山の向こうへ隠れてしまいそうなので、七時頃太陽を撮影してから、その山の頂上へ行くことにしました。
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しかしながら、そこへ行く道を見つけることが出来ず、仕方なく住宅地の中へ入って行くと、上の方はまだ宅地造成中で、見晴らしが良くなってきました。そして、すでに望遠鏡を覗いている二人組を見付けました。その方々の邪魔にならないように、ほんのもう少しデコボコ道を上がると、目の前に景色が広がりました。良いところを見付けられました。
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日食観測用メガネを取り出し、カメラの準備。小さな穴をあけた紙を作るのを忘れたので、ペン先で紙に穴をあけて影を確認していると、先に来ていた二人組の一人がいらして、「望遠鏡があるからどうぞ覗きに来て下さい。」と誘って下さいました。お言葉に甘えて伺うと、立派な望遠鏡からは真っ赤な太陽がはっきりと見えました。フレアも見ることが出来る程でした。
地元の方かと伺うと、ロスアンゼルスから飛行機でラスベガスへ飛び、そこから車を運転してここへいらしたとのこと。おとなしい若者は、息子さんでした。私の周りには、金環食のことを話す人がいなかったのですが、こうやって、ロスアンゼルスからわざわざいらしている方にお目に掛かり、嬉しくなりました。
カメラ用の大きなフィルターで写真も撮らせて下さったのですが、私が離れ過ぎていたようで、自分が写ってしまいました。
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もっと近づくと今度はフィルターに触れてしまい、それもいけないとのことで、上手く撮ることが出来ませんでした。でも、そのフィルターを通して見た太陽は、日食観測用メガネから見る色と違い、いつも見る太陽の色をしていて、素敵でした。
自分のフィルターをカメラに貼り付け直して、七時十八分、少しオレンジ色に見える太陽の撮影。
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丁度そこでも、穴をあけた紙から見える影の話をして下さいました。紙を少し離して影を作ると良いことが分かりました。
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自分の影をみると、髪がフワフワで、衣服がボロボロ、または、角が出ているというようなはっきりしない影でした。
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太陽が月によって隠されていくと、気温が少し低くなった気がしました。
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そうこうしている内に、いよいよ金環食。私の時計で七時三十三分。
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手と手を重ねた指の間は、丸い影になっていました。
上手く撮影出来なかった太陽も綺麗です。
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日食が始まってから、金環食になるまで長い時間でしたが、金環食はあっという間の時間。七時三十八分には、太陽から月が離れ出しました。
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もう一度、小さな穴の影を見ました。
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手でうさぎの影絵を作ると、目が笑ったようになるかしらと思い、やって見ましたが、上手くいきませんでした。
写真が思っていたよりも綺麗に撮れたので、少しそちらに一生懸命になり過ぎた気もしますが、金環食を十分に楽しむことが出来ました。世界中でどれだけの人が、今日こうやって空を見上げ、太陽と月を眺めていたのでしょう。幸せなひと時でした。
さて、ちっとも話題にならないアメリカでは、観測出来るのでしょうか。観測出来る日は、丁度ショーのない日曜日。見に行きたいと思いながら、調べられずにいたところ、アリゾナ州のペイジという町への金環食観測ツアーの広告が出始め、ペイジまで行けば見ることが出来ることが分かりました。車で行けないところではありません。しかし、最近になってきちんと調べてみると、もう少し近いユタ州のセント・ジョージで観測出来ることが分かりました。と言うことで、金環食を見にセント・ジョージへ。
ホテルに着くと、太陽を探し、日食観測用メガネを分解して、フィルムをテープでカメラに貼りました。試し撮り。意外と上手く撮影出来ました。
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六時半頃、日食が始まっているのが見られました。
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どうやら金環食の頃の太陽は、山の向こうへ隠れてしまいそうなので、七時頃太陽を撮影してから、その山の頂上へ行くことにしました。
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しかしながら、そこへ行く道を見つけることが出来ず、仕方なく住宅地の中へ入って行くと、上の方はまだ宅地造成中で、見晴らしが良くなってきました。そして、すでに望遠鏡を覗いている二人組を見付けました。その方々の邪魔にならないように、ほんのもう少しデコボコ道を上がると、目の前に景色が広がりました。良いところを見付けられました。
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日食観測用メガネを取り出し、カメラの準備。小さな穴をあけた紙を作るのを忘れたので、ペン先で紙に穴をあけて影を確認していると、先に来ていた二人組の一人がいらして、「望遠鏡があるからどうぞ覗きに来て下さい。」と誘って下さいました。お言葉に甘えて伺うと、立派な望遠鏡からは真っ赤な太陽がはっきりと見えました。フレアも見ることが出来る程でした。
地元の方かと伺うと、ロスアンゼルスから飛行機でラスベガスへ飛び、そこから車を運転してここへいらしたとのこと。おとなしい若者は、息子さんでした。私の周りには、金環食のことを話す人がいなかったのですが、こうやって、ロスアンゼルスからわざわざいらしている方にお目に掛かり、嬉しくなりました。
カメラ用の大きなフィルターで写真も撮らせて下さったのですが、私が離れ過ぎていたようで、自分が写ってしまいました。
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もっと近づくと今度はフィルターに触れてしまい、それもいけないとのことで、上手く撮ることが出来ませんでした。でも、そのフィルターを通して見た太陽は、日食観測用メガネから見る色と違い、いつも見る太陽の色をしていて、素敵でした。
自分のフィルターをカメラに貼り付け直して、七時十八分、少しオレンジ色に見える太陽の撮影。
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丁度そこでも、穴をあけた紙から見える影の話をして下さいました。紙を少し離して影を作ると良いことが分かりました。
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自分の影をみると、髪がフワフワで、衣服がボロボロ、または、角が出ているというようなはっきりしない影でした。
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太陽が月によって隠されていくと、気温が少し低くなった気がしました。
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そうこうしている内に、いよいよ金環食。私の時計で七時三十三分。
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手と手を重ねた指の間は、丸い影になっていました。
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上手く撮影出来なかった太陽も綺麗です。
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日食が始まってから、金環食になるまで長い時間でしたが、金環食はあっという間の時間。七時三十八分には、太陽から月が離れ出しました。
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もう一度、小さな穴の影を見ました。
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手でうさぎの影絵を作ると、目が笑ったようになるかしらと思い、やって見ましたが、上手くいきませんでした。
写真が思っていたよりも綺麗に撮れたので、少しそちらに一生懸命になり過ぎた気もしますが、金環食を十分に楽しむことが出来ました。世界中でどれだけの人が、今日こうやって空を見上げ、太陽と月を眺めていたのでしょう。幸せなひと時でした。