のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

今度はイモムシ

2008-05-31 | KA
 マリレンほどKAの中でいろいろな役を出来る人はいないのではないでしょうか。ロビーでの“ハープの演奏”もしますし、“ポスト&ビームス”と呼ばれるショー開始前の客席での演技もします。“宮殿の人”で舞台に立つことも“皇后”になることもあります。“山の人”は彼女のお得意なキャラクターでロッククライミングをしてコミカルな演技をしたかと思えば、“鳥を先導”します。バトルフィールドの前に“ドラムを叩く”こともしますし、戦いでは、“森の人”になることも“悪人”になることもできます。彼女の衣装置き場はどうなっているのでしょう。
 そのマリレンが、今日は“イモムシ”としてデビュー。またまた出来る役が増えました。そのうちに一人でKAが出来るようになるかもしれません。私は一つの役で十分に楽しんでおりますが、マリレンの様にいろいろな役をするのもきっと楽しいことでしょう。

Cabaret 2008

2008-05-30 | 日記
 今年は観客として“Cabaret”へ足を運びました。“Cabaret”は、シルクドソレイユで働いている人、これはアーティストに限らないのですが、その中で何か演じたい人が集まり、見せる場であります。会場は昨年より少し広く、ミスティア劇場。
 自分が出演した昨年は、リハーサルが何回かあり、その度に働いて下さる方々と接する機会がありました。そして、一つのショーをするのにたくさんの方々が働き、時間が費やされていることを改めて直に感じましたが、今年は親しい友達の出演もなく、実際に話を聞くこともなかったためか、ステージマネージメントとして参加をしたマリレンからドレスリハーサルの話を昨日聞くまでは、そいうことを忘れていました。関わると関わらない、その違いをもの凄く感じました。 
 今年は、La Noubaの方々の参加もありました。ダンス、マジック、歌、一輪車、フラメンコ、サルサダンスなどなど様々なパフォーマンスを一度に観ることができました。本当にみなさん多才です。
 観客として観に行くと行かない、ここにも差はあるのだろうな、と思いながら、3つの作品を残して仕事に向かいました。“Cabaret”に費やされたみなさんの労力に感謝しながら、何もしていない私はその分も頑張らないと、と思い舞台に立ちました。

 マカオの新しいショーの名前が決まりました。『ZAIA』。ザイアと読むそうです。

塗り絵

2008-05-29 | KA
 子供たちにもKAを観に来てもらいたいと、塗り絵を作ったそうです。今日は裏方さんたち、バックステージテクニシャンも含めたミーティングがあり、そこで紹介されました。
 43cmx55cmの大きな塗り絵は本当に良く出来ていて、ストーリも書かれたこの塗り絵を完成させた子供たちが、実際にKAを観に来たらどんなに喜ぶだろうかと想像しながら嬉しく舞台に立ちました。
 私は一部頂くことができましたが、残念なことに非売品です。

桂かい枝

2008-05-28 | セレブリティ
 落語家で文化庁文化交流使の、桂かい枝さんがいらして下さいました。かい枝さんは一回目のショーをご覧になり、その後ラジオに出演。終えてすぐ、丁度私が2回目のショーを終えた後に戻ってきてくださいました。コーディネイターの方々と現れた彼は、本当に感動して下さっていて、ご覧になったのが一回目のショーだったのにもかかわらず、興奮は今だ覚めていないようでした。
 今日は黄色い服を着ているカウンセラー役が急にアウトになり、インパクトのあるキャラクターが減ってしまっていたのが残念でしたが、それでもショーが良かったとおっしゃってくださったので私はホッとしました。
 舞台裏へご案内すると、何もかもが新鮮で驚きで関心で、感嘆の声を休みなくあげていました。こういう感受性の豊かな表現の豊かな方をご案内すると、私もワクワクしてきます。エネルギーをたくさん頂き、本当に楽しい時間でした。
 4月から、アメリカを回って英語落語をしているかい枝さんは、これからキャンピングカーを借りてシカゴまで行き、また一回りするそうです。

割り切って

2008-05-27 | KA
「あっという間に過ぎたね。」「寝て起きたらもう今日って感じ。」一日の休みは誰にとっても短いものだったようです。
 全体のミーティングの時にデュエットのことを少し話しました。「理由はまた話しますが、元のように戻します。」それは嬉しいことですが、問題にしていた安全面は大丈夫なのでしょうか。
 LOVEのアーティストに会いました。冗談半分に「KAに移ってくるの?」と訊くと「そんなことないわよ。」と言っていましたが、それから、彼女がアーティスティックコーディネイターと双子の女の子役達に会っているのを見掛けました。その後、オリジナルの双子の女の子役に訊くと、
「彼女は双子の女の子役に興味があるということで、背丈を見に来たのよ。私より20センチぐらい高いでしょ。ということは男の子役よりももちろん高くなってしまうでしょ。おかしくて思わず笑いそうだったの。見掛けが全然違ったノリコの前の代役を思い出したわ。」
 その後二人でキャラクター達は元々の設定からだんだんと離れていって、誰でもやりたい人が出来るような感じになってきている、ということを話していました。そこに乳母役のゲイルがきて「どうしたの。」と訊くので、私は「乳母役に変更させてもらおうかと思って話していたのよ。」と言いました。ゲイルはこの状況がすぐに分かり、笑いながらも真剣にこのことについて話しました。でも、結局決めるのは会社なので、私達は私達の仕事をするだけです。
「余計なことを考えるとストレスになるからね。」
 みんな上手く割り切って仕事をしているようです。

礼儀10点満点

2008-05-25 | KA
 ジュリ、元KAのアーティスト、今は拠点をニューヨークに移してダンスをしているジュリが、ラスベガスの小さな劇場でショーをするので観に行きました。
 声を掛けた友人が昨日観て来て「とてもコンテンポラリーだった。」というのが分かるショーでした。
 それにしても一人で一時間の舞台はすごいです。

 通常土曜日は最終日にもかかわらず、みんな元気です。少しうるさいぐらいです。それは翌日が休みだからでしょう。昨日は土曜日。でも、そのワクワク感も見受けられず、静かでした。休日前の今日はどういう姿が見られるのかと思うと、6日目の勤務はやはり疲れているようです。疲れた身体、その中にも明日の休みを心待ちにしている心が、ほんの少し表に現れていました。
 私は、友人とご主人が今日も観に来てくれたお蔭で、元気に過ごすことができました。

 デュエットが始まり、もう半年ほど経つと思います。いまさら…と思いますが、“危険”なのでデュエットはできないことになりました。代わりに、ファイアフライ・ボーイがストラップをして、双子の女の子が下で演技をするというデュエットになりました。今日午後に練習を始め、今日本番。本人達もストラップを操るリガーの人もすごいです。

 そんなことに比べたら、ショーの最中、突然コンタクトがとれたという私のことなど些細なことです。運良く目の下にくっついていたので、左手でつまみ、持ちながら演技をし、無事に終えられました。フルートを回すところではなくて良かったです。

 突然居酒屋へ行くことになりました。そこでミュージシャン達がすぐに私の友達の話をしました。今日、私の友達は地下の音楽スタジオにお邪魔をさせて頂いていたからです。「2回目に来た彼女は何でも興味があるようで、キョロキョロしながらいろいろ話をしたけれど、1回目に来た彼のほうはじっと座ったまま表情を変えることもなく、全く動かなかったよ。日本人だから礼儀正しく行儀良くしているのだろうとは分かっていたけれど、それでも早く時間が過ぎてここを立ち去るのを待っているように感じてしまったよ。」私は本当におかしくて大声で笑いました。私は、友人はもちろん、ご主人は本当にそこに居ることが嬉しくて、大満足をしたことを知っていたからです。そのことを話すと、「全然そんな風には見えなかった。」とミュージシャン達もまた笑いました。

 さて、まれな日曜日のショー、6日目のショーも無事に終わりました。

大トロのかくれんぼ

2008-05-24 | KA
 空港へ、日本で一緒にバトンを教えていた友人を迎えに行きました。ご主人と私の想像よりも成長していた双子のお嬢さん達と現れた彼女は、相変わらずきれいでした。
 チェックインまで時間があったので、私のアパートで休んでもらうことにしました。はじめはおとなしかった双子ちゃん達は、慣れてくると部屋にあるものに興味を持ち、走り回りながら「これなあに、これなあに。」といろいろなものを運んできました。昼食は週末で冷蔵庫に何もなく、おそば。そして、食べ終えるとすぐに出掛ける時間になりました。
 私はいつもの行動時間より少し遅れていたのですが、全く慌てないのは、彼女達が子供を余裕を持ってあやしている姿を見ていたからかしら、と思いました。
 一回目のショーはご主人が、二回目のショーは友人が、と双子ちゃん達を交代でみながらショーに来てくれました。踊っていると、一緒に過ごしたいろいろなことが思い出されました。最後には彼女らしく一人で立ち上がって大きく両手で手を振ってくれる姿が見えました。
 ショーが終わって友人のところへ向かうと胸をいっぱいにして彼女は立っていて、「良かった、良かった…。」と言いながらこちらへ向かって来て、抱き合いました。私も胸がいっぱいになりました。
 その後、彼女と食事をしました。お刺身の盛り合わせがくると、お刺身が心持大きめに見えました。そしてツマに隠されているお刺身を発見。二人で笑いながら、私は知り合いの板前さんのほうを向いてお礼を言いました。その後、その板前さんからの差し入れが届きました。ウナギののったスパイダーロールといったところでしょうか。お蔭で私達はお腹いっぱい。楽しい時をさらに楽しくしてくれました。
 改めて、訪ねて下さる方々に有り難さを感じ、今日も幸せな時間を過ごせたことに感謝します。

There are...

2008-05-23 | 英語
 フルートを投げてから振り返ると、脇に垂れている髪の毛が目の前を覆い、フルートを見失いました。どうしようもないので、いつものように手を伸ばすとそこにフルートは入ってきました。無事に手の中に収まり、ほっとしているのかと思うと何かが違います。“強すぎる”ようです。これは、もしかしたら今日の英語のクラスの“白熱”が残っているのかと思い笑いました。
 There is, There areの使い方。先生の説明の仕方では理解出来ず、私ともう一人の生徒、バイグーと、何度もいろいろな方向から訊いても、答えは結局「There is, There areの後には名詞がこなくてはいけない。」となってしまいます。だけど、「situationも名詞ですよね。では、bookのように目に見えたり、触れられたりする物でなければ使えないのですか。」と訊くとそうではないと答え、例外があると言いながら、結局締めは「There is, There areの後には名詞がこなくてはいけない。」となるのです。最後にはバイグーが「ぼく達に『そこには名詞がこなくてはいけない』と言われれば、名詞なら何でもいいのかと思ってしまいます。だからそういう言い方はしないで頂けますか。」とまで言っていました。  
 クラスが終わって、食事をしながら本に目を通していると、『There are exceptions.』という文がすぐに出てきて、思わず笑いました。

やっぱり幸せ

2008-05-22 | KA
 そんなことは分かっていました。KAに必要なのは“私”ではなく、“棒を扱える人”。でも改めて思い知らされるとしゅんとします。
 だけれども、私にとっては、この舞台に立たせて頂けることはありがたいことで、それはとても幸せなことという事実は変わらないのです。
「そうだよね。」
 と思うと、休み明けの舞台がより新鮮で幸せいっぱいのものになりました。