撮影につき

　予定では代役の日でしたが、撮影をするというので出ることになりました。京劇の中央にはバイグーが入るのかと思っていると、新しいアーティストが頑張って出ていました。撮影があるということは特にみなに知らされず、撮影ために出演日が変わったアーティストだけが知っているようでした。
　ところが、途中で舞台転換が上手くいかないところがあり、少し間延びしてしまった場面がありました。それがどう撮影に影響するのかと思っていると、撮り直すことにしたようです。でも、一回目のショーではクレベーフがケガをしてしまい、二回目は彼の代役が立つことになりました。クレベーフ出演の有無はポイントだと思いますが、仕方のないことです。
　私は一回目のショーが無事終わり少しほっとしていたのですが、もう一度、緊張に緊張をプラスすることになりました。私の踊る場面は、機械の動きは関係ないところなので、しっかりやらないと、と思い舞台に臨みました。
　いつもよりもう少し緊張することになりましたが、最後のお辞儀で舞台前方へ行くと、日本人のお客様がたくさんいらして下さっているのが見え、出演できて本当に良かったと思いました。