のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

「手首はどう?」

2012-04-04 | KA
 胡蝶蘭六つ目ともう一つの枝に五つ目が咲きました。
          
 とても汚かった顔ですが、ほぼ元通りになりました。三日間お化粧をしないで済んだことは、有り難かったです。瞼の問題は残っていますが、これは長年抱えている問題なので、仕方ありません。
 心配があると行動が遅くなるようで、時計を見るといつもより時間が掛かっていました。
 新しいスカートになるとのメモがありましたが、そこに新しいスカートが無いので衣装部屋を訪ねると、まだ取り掛かっていないとのこと。六時の通し練習時までに、出来上がっていることを願いながら、練習へ向かいました。
 手首の痛みが出る動きは、やはり以前と同じようなので、それはなるべくしないように練習をしました。
 お昼ご飯を食べている時、手術したアキレス腱の外側に、左足には無いものを見付け、急いでフィジオに行きましたが、何でもないとのことでした。
 週頭のミーティングの間、首から肩を温めようとホットパック当てていると、質問され、手首の為と答えると、フィジオに来るように言われてしまいました。
 スカートは、幸いにも六時からの通し練習の前に出来上がっていたので、その前に着けてみると、きつくて踊るのが大変そうです。急いで衣装部屋へ行き、直して頂くことにしました。前半に使うスカートは大丈夫かと思うと、ファスナーの縫い目が解れていました。二センチほどでしたから何とななるかと思いましたが、一応報告をすると、直しているものが出来上がり次第、こちらを直して下さるとのことでした。最近、もっと余裕を持って新しい衣装を出して下さるのに、今日はどうしたのかしらと思いながら、本番を迎えました。
 一回目のショーは、満席に近かったようで、始まりが五分遅れました。約二センチ解れている方のスカートも少しきつく、長い時間着けていると気持ち悪くなりそうでした。
 アーチャーズデンの前に楽屋へ戻ると、スカートが出来上がっていて、それを試着していたら、アーチャーズデンで着けるスカートを、危うく着け忘れるところでした。
 練習が出来なかったスカートでの本番。手首の不安を抱えての本番。身体は動くのですが、全体をどう調整していけば良いか考えながらの本番でした。
 ショーが終わると、様々なことが煩わしく、誰とも話したくない感じでした。カツラを外しながら、担当者のメイガンが、
「手首はどう?」
 彼女が手首のことを覚えていてくれたことに少し驚き、心が少し解けました。
 手首の痛みはまだ出ますが、小さくなったようにも思えます。大事に使っていきます。

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