のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

呼び出し、呼び出し、呼び出し

2007-06-06 | KA
 一回目のショーが終わって何気なくモニターを見ると、二回目のショーの準備が遅れているようでした。それは、一回目のショーで下りていった鳥を、ショーが終わったあとに上に戻す作業が進んでいないことで分かりました。その後、通りかかるたびにモニターを見てもそのままです。そのうちに、リガーの人がバタバタしているのを見かけ、ステージマネージメント周辺でも、「キャンセル。」と言う言葉を口にしているのが聞かれました。

 「どうなるのだろう…。」

 まずは山の人達をするアーティスト二人が呼び出されました。
 それから、鳥が飛んだ後のシーン、キャプティビティに出る人の中のバイグーと私。
 ステージマネージメントに走ると、「鳥を飛ばすことができないので、ブリザードとリフュージのシーンをなくします。クライムの後、舞台転換だけしてすぐにキャプティビティーに入ります。」と言われました。またまた私が踊る前でショーが一時停止することになりました。そして今度は準備に掛けられる時間が短くなるというおまけつき。
 戻って次のショーに出る準備をしていると、次々にアーティストが呼び出されていました。一度全員を集めてお知らせしたほうがいいのではないかと思うぐらい。
 私も少しバタバタしながら二回目のショーに出る支度を終え、トレーニングルームに向かいました。すると、先程よりももっとたくさんの人がステージマネージメントに集まっていて、ステージテクニシャンと最終の打ち合わせをしていました。騒然とする中、私も少し落ち着かない感じでトレーニングルームに入りました。

 「ちょっと待って、ショーの始まりは同じなのだから…。」

 トレーニングルームの端に横になり、いつもより速い心臓の鼓動を感じ、大きく呼吸をしました。そのうちに安らいだ状態になっていきました。 


 みなさんの打ち合わせがうまくいったようで、ショーの中断もほんの少しで再開できました。そして私は、あの激しいクライムを終えたアーティストが、さらに階段を駆け上がって急いで次の森のシーンの支度をしなければいけない姿を見たとき、自分に掛かる影響なんてたいしたことないと思えました。
 完全なショーはご覧いただけませんでしたが、今日、その時出来る一番いいものをみなの力でできたと思います。

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