のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

出会って間もない人に言われたこと

2007-06-08 | KA
 2回目のショーの前、準備にトレーニングルームに行くと、いつもウエイトトレーニングをしているアーティストがいます。彼はトレーニングをしながら、いろいろな楽しい話を分かりやすくしてくれます。
 今日は珍しく元気のない彼の姿がありました。そして「僕、もうこの会社で働きたくない。」と。
 そろそろ来年の契約の話が出る時期で、その前にその人に対する評価を言い渡されます。今年は面談の前日に評価の書いた紙をいただくことになりました。明日が面談の彼は、その紙が入った封筒を受け取り、目を通した後のようでした。

 彼はクリエイションからいるアーティスト。
 -クリエイション時の意気込みが感じられない。
 評価をする人のうち何人が自分のクリエイションのときのことを知っているというのか。今新しい動きを求められてないところで何をしろというのか。

 中国武術もする彼。
 -中国武術に進歩が見られない。
 自分は専門ではないので、どうしても彼らと同じようには見えず、器械体操の人が中国武術をしているように見えてしまう。だから自分はなるべくそのシーンには出ないで、人が足りない時だけ出るようにしている。

 チームの場面に出ている彼。
 -舞台で目立っていない。
 新しいアーティスティックコーディネイターには、「この三ヶ月で私はあなたの存在が分からなかった。」と。チームの動きで自分だけ目立っていいものか。

 以前、体力的に大変なシーンに立て続けに出ていた彼。
 -やる気がみられない。
 あまりにも大変で、出る場面を減らしてもらってから少し楽になったが、その時と今を比較されて、やる気がないと。

 私は彼から話を聞いて、自分が終えた面談を思い出しました。
 「あなたみたいな人があと50人欲しい。」といい評価はいただきましたが、ちょっと気に掛かったことがありました。「あなたはバトンを回してばかりいるけれど、もっと違うことに興味を持って、何か違うことを学んだり感じたりする必要があるのではないか。」その時、そういう風に見られているのか、と思える余裕はありました。そして今日、彼が得た彼に対する評価を聞いたら、私に言われたことなど些細なことだと思いました。
 物差しでははかれないものを評価することは難しいことです。

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