高千穂峰(1,574m) (つづき) 大きな鳥居をくぐって登り始めます。 最初は、神社の参道の様に歩きやすい道です。しかし、しばらくすると「古宮址」が現れます。ここには霧島神宮がありましたが、1235年の噴火で社殿を消失したのです。登ろうとしている山が活火山であることを早くも実感することになります。 森林限界を超えると、まず溶岩むき出しの急坂が現れます。斜度といい色といい雰囲気といい圧倒されますが . . . 本文を読む
槍ヶ岳ほどのとんがり帽子ではないものの、ピークは凛々しい形で、他の山と見紛うことはあり得ない鋭鋒でした。登山道から見上げた荒涼とした山の姿も、1歩登るたびに登山靴が沈む砂地も、すべてが活火山らしい山でした。そして、同じ活火山でも、北海道の十勝岳のように全てを焼き尽くそうとするほどのエネルギーはなく、どこか慈悲深さを感じるところがユニークでした。 . . . 本文を読む
開聞岳(924m) (つづき) らせん状の道をそのまま帰り、海の眺望とジャングルのような森をもう一度楽しみました。2年前に登った時に雪で引き返したのは、この辺りだったかな?と思い当たる場所がありました。 2年前はこのあたりで引き返したのでした。アイゼンがないと先に進めないと思いました。 下山してもまだ時間があるので、バスで池田湖まで行ってみました。九州では最大の湖で(日本全体では27番目)、ネス湖 . . . 本文を読む
開聞岳(924m) (つづき) 開聞岳の登山道は円を描くように付けられているので、場所によって違う方角の海を眺めることができます。最初は細長い形をした長崎鼻の岬が見え、海の向こうに大きな大隅半島が横たわっています。長崎鼻は、浦島太郎が竜宮城へと旅立った場所であると伝えられています。 昨日はあの海を、屋久島からジェットフォイルで帰ってきたばかりだなと思いながら眺めます。雨の中波はとんでも . . . 本文を読む
山頂は自分たち2人以外には誰もいなく、とても静かでした。海面より1,235mも高い場所から、海を航行する船の様子が手に取るように分かるのです。同じ海が見える山でも、例えば六甲山だと、きっとこんな風には見えないでしょう。離れ小島の、しかも高い山でしか感じられない、不思議な時間の流れ方だと思いました。 . . . 本文を読む
名前のイメージとは裏腹に大変な山でした。急登がほとんど途切れずに続き、最後にはロープをつたってよじ登る花崗岩の斜面まで現れました。森のエネルギーを十分感じることができ、これはきっと屋久島にしかないものだと思いました。 . . . 本文を読む
開聞岳に来たのは2回目です。初めて来たのは2年前の3月でした。その時は、想像もしていなかった雪に阻まれて、8合目で引き返してきました。2回目の今日は頂上まで歩くことができました。 . . . 本文を読む
昼の12時を回ったころようやく山頂に着きました。雲が出てきて海を見下ろすことはできませんでしたが、景色は最高です。背後には翁岳、栗生岳、安房岳と並び、島全体が1つの芸術のようです。 . . . 本文を読む
大戸越から先は一転して急坂となり、歩きにくいところもありました。頂上では、僕たちの他には地元の夫婦の方が1組だけでとても静かでした。くじゅうの山には何回も登りに来ているそうです。頂上からは中岳、その奥に久住山、右には大きく三俣山も見えます。中岳は厳つい双耳峰の形をしていて、久住山は対照的になだらかです。 . . . 本文を読む