陽だまりのねごと

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治療してもすぐ出来る口内炎

2005-12-10 07:04:17 | ねこ
13歳の老体には牙が4本あるべき牙が1本しかない。前歯も全部抜けてしまった。口内炎がしょちゅう出来る。餌を口にすると痛みが走るので、『ギャッ』と声を上げてものかげに隠れてしまう。まるで敵に攻撃されたようなかんじ。

何度も病院で抗生剤を注射してもらう。効力は1ヶ月。副作用は異常な食欲。食べすぎによる下痢。それでも痛みが即座に引いて食欲旺盛な姿に戻るとうれしい。

獣医ギライ。キャリーに入れる時は気配を感じて逃げはじめる。大きな洗濯ネットでくるんで、キャリーに無理矢理いれる。車に乗せるとせつなそうに鳴く。病院には大きな犬や知らない猫が待合室に居て、ますます恐怖。

やっと順番が回ってきて診察台へ。こんどは猫キャリーから出てこない。無理矢理出して体重測定。固まって逃げるそぶりもない。注射が終わって、キャリーを前に置くと、自分からさっさと入ってしまう。診察台のは緊張の汗の後が残っている。

なるべくこんなにイヤな病院へは連れていきたくない。飲み薬で予防する方法も試した。予防になると聞いた全身麻酔による残った奥歯の歯垢除去もしてもらった。やはり出来てしまう。

1ヶ月効いているはずの注射をして2週間目。口角が切れている。餌がまた食べられない。獣医に相談したら注射はまだ出来ないと言う。弱い飲み薬で対応。薬も口が痛い訳で餌に混ぜる訳にもいかず、足で体を拘束して無理矢理飲ませる。私の手はひっかきキズだらけ。こんなイヤなことをする飼い主なのにやっぱり後から甘えにくる。

もう一度獣医に相談に行って、高栄養の猫缶見本をお試しにと貰った。1缶の3分の1で1日の栄養が足りるそうだ。口が痛くても少しのガマンで何とか体の衰弱が防げる。

餌も無理矢理抱っこして鼻先に持っていくと、おちょぼ口でペロリと食べた。ホッとする。

人とコミニケーション不全な息子にも甘えてくれる。朝は息子の膝で暖をとる。ささくれた気持の時に傍に寄ってくる猫にどれほど慰められているか。我が家にはなくてはならない存在だ。

さてと、これからイヤな服薬タイム。猫は猫だから言って聞かせても分からない。生きている間、老猫の受難は続く。人も猫も安楽な長生きはなかなか厳しい。本日も土曜出勤。老いの世話に回る。