陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

息子同様職場で浮いている私

2005-12-20 06:12:41 | Weblog
いつも息子のことばかり公開してズルイ気がするので、今日は自分の事を書こう。自分はどうなのか?と言うとかなりガマンの職場に居る気がする。

雪の残る昨日もオンボロヘルパー車で仕事。要領のいいヘルパーがいの一番に新車のkeyを取ってしまう。毎度、要領の悪い私とA子ヘルパーがいつもボロイ車となってしまう。未だにハンドルがパワーステアリングでない。重い。車庫入れで汗をかく。ハンドルがブレる。そこまでは許そう。

おそろしいのはしばしばエンストをする。何度も事務所に訴えるが聞く耳と予算がない。修理不能と修理屋が言い走行アドバイスをくれたらしい。

 しっかり暖気運転
 走行はできるかぎりLOWかsecondで運転するように

とお達しが出た。
それを告げる上司の顔を見ながら、

 あなたのおくさまにそんな車に乗れと言うことはしないでしょ?

とお腹の中で言ってみた。ヘルパーは道具なのか?

まだ寒い朝一に橋が架かって陸続きをなった島への仕事だった。橋の上は凍結しているおそれがあるが、瀬戸内海の海流はあったかいので島へ入れば雪は大丈夫とふんで訪問を決めた。私が手にしたのはそのエンスト、LOW走行の車のkey。

暖気運転、雪落としをして、いざ出陣。出てすぐ市役所前の交通量の多い箇所でエンスト。とても凍っているかもしれない橋は越えられない。Uターンしてまだ出ていない車と交換してもらった。1号車と言われるもっとも古い車のkeyを持っている人が応じてくれた。

いつも一番新しい車keyを手にしているB子は知らん顔。すぐ出る仕事があるのだろうと思った。島の仕事を終えて帰ったらその一番新しい車の前にも車体にも雪。午前中は動いた気配がない。

午前使わない車のkeyを手にして、すずしい顔をしているB子に思わず、ひとこと言いたくなったがヤメタ。おもいやりは教えるものではないし、私の不徳の致すところだ。私はB子がキライでB子は私がキライなのだから。

エンストの件は一応、報告しておいた。事故があってからでは遅いとも。予算がない。新車は買えないと、苦い返事。

福祉の貧困は現場のガマンで成り立っている。昨今、介護、福祉の学校、学部が続々と出来て、福祉の現場になだれ込む。ホームヘルパーはハローワークの失業対策講座には必ずある。一度、退職して失業保険中に資格を取って職につく人も多い。

あまりの劣悪な労働条件に定着率も低いから、仕事はいつでも人募集。利用者サイドの気持優先が介護福祉士のテキストにはうたってある。

ほんとうにヘルパー講習を受けたのだろうかと言う新人がやってくる。しかたがないので、その家に行っての作業マニュアルが出来る。マニュアルが優先して利用者が忘れられる。てんでバラバラの介護の最悪だが、ファーストフード店やガソリンスタンド的対応はどうなのだろう。

ヘルパーの窃盗事件がニュースになる。ここまでモラルが落ちたかと、信頼が必要な仕事がますます大変になる。以前はしていた預貯金の引き出しはご法度になった。疑われる事はしない方針で、引き出しに困る人のニーズは無視された。

人を押しのけて新車のkeyをモノにする自分さえよければ良い職場に、おもいやりや人の気持に沿う事を要求しても無理な気がしてしまう。今日も出来たらエンストの車に乗りたくないなぁ~と思いながらビンボウクジを引いてしまう。

息子ではないが、私も職場で嫌われているのかもしれない。マニュアルはマニュアルとして、ところどころ従わず私の仕事をして歩調を乱しているから。あくまでテキストどおり『利用者優先』の仕事しかしたくないからだ。

ウチの職場は利用者の気持よりも、『介護者がこうすることがベスト』と思った事の方がいつも優先する。時に利用者さんのお気持ちと違うのではないかと意見するが、かなりの労力を要して理解されないで集結する。私は『善意の押し付け』はしたくない。その人らしさがなくなる。

長く生きてこられた時間に培われたものが、常識的でないからと否定はしたくない。その人が大事にしている習慣を土足で踏みいじる気がして、ヘルパー室からこうしろと言われても内緒で無視している。ここまで生きてこられ体験されたことには敬意を持ちたい。

私は端からみたら理解不能なマイ・ルールを固持するアスペルガーな息子と暮らしている。十人十色の生き方を間違っても否定する事ができない。

B子にいつかガマンの限界がきて怒鳴ったことがある。

 犬ではないのだから、しつけはいらない!

人を人として見る視線の根本が違うのだ。
浮いている存在は確かにストレスがたまる。