陽だまりのねごと

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遺族年金の窓口に居たおじさんへ

2006-02-18 06:33:11 | Weblog
合格の通知電話が来た。ハローワークで見つけた介護支援専門員の正社員雇用。正社員で働くのは息子が産まれて3歳に満たない時、退職して以来だから、もう20年を超える。臨時とは言え常勤で働いたのも、一昨年11月から。夫没後、働かなくてはの思いはあっても、専業主婦が長かったから、しっかりフルタイムで働く自信もなかかった。

遺族年金の手続き終了時、社会保険事務所の人が吐いた。

『この先、遺族年金になんか頼って生きようと思ったらダメですよ。いつ年金がなくなるか分からないんだから』

頼れるほどの金額だろうか?夫の収入の数分の1。これから何の特技のない、家の事しかしてこなかった普通のオバサンが若い人にも仕事がない時代に、この先どうしようか?どうなるんだろう?と暗澹とした気持だった。

少なくても手持ちのお金の目減り防止にはなる便りの綱の遺族年金だろうに。子供2人はまだ大学生で半端でないお金が毎月出ていた。伴侶の死、体半分もがれたような頼りない精神状態で、この先の生活不安の重圧を感るなと言っても感じるだろう。想像力欠如な不適格者をナイーブな遺族がやってくる窓口になんか出すな!

公務員給与の安定に胡座をかいて、自分は安全圏にどっかと尻を降ろして、わずかな金額をありがたがる受給者を見下した態度と、ムカッときたのは私の穿ちだろうか?

夫が防波堤になって守ってくれていた世間の風の冷たさをモロに感じた。
 

面接指定の日は仕事が休めず、自分の都合時間にあわせてもらい、ちゃんとリクルートっぽいスーツに着替える時間も取れず、ヘルパー着のまま。駆け込んだ。

売りは何にもない。経歴もない。PR項目はケアマネ、介護福祉士と続けて受験のガッツだけだ。むしろ介護支援専門員は研修中で来月でないと資格にならないし、実務には自信がないけれど、教えてもらえるだろうかと聞いた。10日前に実は経験者を雇い入れたばかり。もうひとり良い人がいればと言う雇用側の事情も聞いたし、お呼びではなかったかしらん?と採用は正直、期待していなかった。うれしいなぁ~

さて、円満退職して、再就職。事務所でケアマネの臨時職募集が出たのは知っていた。申し訳ないけれど同じ働くのなら、キチンと雇用してもらいたかった。月曜日に退職を申し出よう。

四年前、遺族年金の窓口に居たおじさん

  やっと、年金に頼らないで生きていけそうですよ
    冷たい世間の風の中で