陽だまりのねごと

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尊厳死への動き

2011-12-09 05:08:42 | 終末医療
終末期の人工栄養補給、中止可能に…学会指針案(読売新聞) - goo ニュース

本来、子供の治療のために始まった胃ろうと聞いた。
栄養が直に胃に入るから、栄養は行き届く。
高齢者の場合
嚥下困難で誤嚥性肺炎を引き起こしやすい状態になったら、
ためらうことなく、いとも簡単に胃ろうの話が出てくる。

   『介護もしやすい』

なんてことまで付加価値がついている。
誤嚥を気にしつつ、食事の介助をするよりは確かに介護の手間は減る。

元気になったら口からまた食べられるようになると説明もあるが
高齢者の場合、『また』がやってくる日はあまり聞かない。
誤嚥性肺炎前は、まがりなりにも歩けていた人が、
寝たきりとなり、認知症が進み、家族が分らなくなりと
肺炎が治った後、心身状況が悪くなるケースもある。

それでも『治療はもう終わった、後は介護です』と
病院から退院を促される。

そして病院から、自宅での生活をよろしくと連絡がくる。
私たちの出番だ。

訪問看護、訪問介護と目いっぱいの介護サービスを使うことになる。
胃ろうの人を受け入れてくれるデイサービスもあるにはある。
あるにはあるが、日中全日は介護保険限度額の壁があって使えない。

介護保険限度額いっぱい使っても、
そうとうな家族の介護力が要求される。
その介護保険の1割負担もきびしい家庭もある。

介護力のない家族の場合、
退院と同時に入所の施設をさがしに右往左往となるしかない。

往診可能な在宅診療をしてくれる医師探しも、実際難航する。

こういう周りのあわてぶり中、
ご本人の気持ちは果たしてどこにあるのか?

元気で物言える時には
人の世話に極力なりたくないと聞いていた人であっても、それとはまったく違う展開になる。

PPK(ぴんぴんころり)なんて言葉が広まったり、
あっちこっちにぴんころ地蔵があったりするのは
誰しも寝たきりで長らえたいとは思わない多くの気持ちの表れだろう。


続いて出たニュース記事↓

尊厳死、法制化の動き 延命回避の医師免責 議連が骨子(朝日新聞) - goo ニュース


治す医療は大事だけれど、
誰にも等しく死は待っている。

進歩した医療がどう死に向き合ってゆくのか?
治す医療一辺倒が現実問題をややこしくしてきた気がする。









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