花街遊びを始める前の教養講座(1)

2005-11-07 09:08:57 | ちょいマジ話
舞妓、芸者、花魁(おいらん)、半玉(はんぎょく)、太夫(たゆう)、芸妓(げいこ)、
お茶屋、料亭、置屋(おきや)、料理屋、揚屋(あげや)、歌舞練場(かぶれんじょう)、
アトランダムに花街関連のことばを並べてみたが
読者諸兄はこれら用語の違いはお分かりだろうか

これら用語を使用する地域で分別すると以下のようになる
関東(東京)...半玉、芸者、花魁
関西(京都)...舞妓、芸妓、太夫、お茶屋、歌舞練場
共通...料理屋、料亭、置屋、揚屋

関東で使うことば(芸者など全国区になっている言葉もあるが)、
関西のみで使われていることば
そして京文化が関東に入り共通に使われていることばに分けられる。

似ているようで同類にできないものもある
その代表として「太夫と花魁(島原の太夫、吉原の花魁)」がある。
(次回書こう)

また、関東だと「お茶屋」が「お茶するところ・喫茶店」、
「料理屋」が「食事をするところ・定食屋・居酒屋」、
「料亭」が「高級和食を食べるところ・割烹料理など出すところ」等々と
こたえが返ってくるかもしれないが、

一般に「料亭」や「料理屋」は、調理場で調理した料理を客に出す飲食店と考え、
「お茶屋」は決してその場で調理・料理したりする飲食店の類ではない。
お茶屋で出てくる料理は全て仕出しや出前もの。
簡単にいえば、お茶屋は「座敷を貸してくれる店」といった所。

「置屋」は舞妓・芸妓(関東は半玉・芸者)が生活する場、
「揚屋」は客が舞妓・芸妓を呼んで遊ぶ場、
「歌舞練場」は舞妓・芸妓が芸の練習をする場 のこと。
ちなみに花街(東京では「はなまち」、京都では「かがい」と呼ぶ)というのは、
この置屋、揚屋、歌舞練場で構成されている。
(現在では、歌舞練場はお茶屋業組合の解散に伴い解体されてしまった)

やはり花街は歴史のある京都が一番
(東京でも戦前には神楽坂・赤坂・新橋ほかでにぎやかな時代があった)
現在、京都には、上七軒(かみしちけん)、祇園東(ぎおんひがし)、先斗町(ぽんとちょう)、祇園甲部(ぎおんこうぶ)、宮川町(みやがわちょう)、島原(しまばら)の六つの花街があるが、舞妓・芸妓がいる花街は最初の五花街で、島原の花街には太夫がいる。

太夫は芸妓たちとは別格、格が違う
遊女・娼婦という規格に納まらないのが太夫である。

*画像は秋の清水寺(夜景)
これからが紅葉の本番!
「夜の紅葉もライトアップされ きれいどすえ


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