
夏の間、愛らしい姿で楽しませてくれた鴨たちの姿がありませんでした。
無事に巣立つことが出来たようです。
嬉しいような寂しいような初秋の1枚になりました。


ぶらりと立ち寄った百花園。
子鴨が7羽誕生してました♪ フワフワしてとても愛らしい♪
この2枚の写真は一時的にママが池から離れていて、
子鴨達がピィピィ鳴きながらひとかたまりになって池を右往左往。
見ているほうは「どうした、母鴨!」とハラハラ。
このあとすぐに空から飛来して親子で仲良く浮かんでいました。




7羽誕生した雛ですが百花園は猫や烏などの天敵がいますので、
みんなが無事育つということは難しいです。
今年7羽から4羽、そして3羽に。
でもこのぐらいまで大きくなるともう安心。
下の写真は3羽がまるで串団子のように丸くくっついて「面白い♪」と、
カメラを向けたところ右端の鴨と目があい次々にこっちに向かってくるところ。
人間が食べ物をくれることが分かるんですね。


子鴨の愛らしさもさることながら、私は母鴨のファンでした。
時にはキリリと、時にはおっとりと、
今年のママはなんか雰囲気が優しいのですね。

キリリと池で泳ぐ子供達を見守る。
母の愛ですね~。

子供達は石橋の下を泳いで先へ行ってしまった。
でもママは下を通れない。
ちょっとボーゼン。

ヨッコイショと橋の上へ乗り急いで子供達の後を追う。
ママの足あと、可愛いでしょう♪

オロオロするママ。
実は柵の向こうでは子供達が来園者に餌を貰っています。
ママも欲しい、食べたい!
でも柵の向こうへ足を踏み出すことが出来ないママ…。
昨年、百花園は2組のペアが数回、雛を孵しました。
ところがみな育たなくて…。
結局巣立つことが出来たのは1羽だけでした。
私は鴨の習性に詳しくありませんが常連さんの話では、
百花園では巣立った子供が翌年戻ってきて子供を育てるのだそうです。
ならば、今年のママは昨年のたった1羽の生き残りなのかもしれません。
そう思った時、この母鴨の存在がとても愛おしく尊いものに感じました。

子鴨たちはすくすくと育ちそれぞれ個性も出て来ます。
潜水が得意でペンギンのように池の中を泳ぎまわる子。
水の上でプカプカ浮きながら爆睡する子。
何かを拾っては兄弟に見せに行く子。

もうママと変わらない姿ですね。

そして8月24日、鴨は2羽に。すでに他の兄弟は巣立った様子。
この2羽が親子なのか兄弟なのか分かりません。
何度か池の上を飛んでは戻りを繰り返していたので、
おそらくはこの日に巣立って行ったのではないでしょうか…。
人に慣れてしまったので巣立った後が心配ですが…。
でもきっと逞しくなって来年また戻ってきてくれることでしょう。
こうして命のリレーは続いてゆきます。

『今年も誕生カルガベビー』と『お散歩』
向島百花園にて
カメラ:RICHO R8
