狐花幻想
2008-10-13 | 花

幽霊花、死人花、狐花…。
彼岸花の異名には不吉なものが多いです。
死者の埋葬が土葬であった頃、
動物よけのため毒のある彼岸花が墓の周りに植えられました。
死者を守護する花でもあるのに少し気の毒なような気もします。
私の周りもみなアンチ派で、
「毒々しくて、ちっとも綺麗じゃない」
「お墓に生えている変な花!」と散々です。
彼岸花好き派としては、
ずーっとずーっと長いこと肩身の狭い思いをしてきました。
ブログをはじめて彼岸花を愛する方が多くて心底嬉しくなったのですよ。
ねぇ、彼岸花って綺麗ですよね!
木下 利玄(りげん)の短歌より
『舂(うすづ)ける彼岸秋陽に狐ばな赤々そまれりここはどこのみち』
『曼殊沙華咲く野の日暮れは何かなしに狐が出るとおもふ大人の今も』
美しくも妖しい彼岸花。
私も元気でいるから来年もまたきっと逢いましょう。
貴方も美しく咲かせてください。
来年は今年よりももっと綺麗に撮れるよう頑張るからね。
久しぶりにアルバム仕様です。
画像をポッチンしてくださいね♪
トップ画像は見沼の総持院近くの竹林前に咲いていた彼岸花です。
