まだ二十代半ばだと言うのに

このしっぽり感はなんだろ


力が欲しいと、いつもいつも呪文みたいに思っていたのに

仮に力の付いたとして、その先が恐ろしく面倒なことのように思い始めた。



吐き気がすごくて、いつでももどせそうな状態のとき、もどしたくないし、必死に堪えるんだけど、あとから

あとから、吐き気は勢いを増して、下腹からいつの間にか喉元まで

大好きな布団とタオルケットを体に被せるだけでもだめ

どうしても行きたくなかった便所で座り込んでいるときの方が気が休まる

あとからあとから押し寄せはするけど、何故だか


手指はガクガクふるえて、涙は出るし鼻水も、寒いけど、寒い方がマシ

愛しの布団に戻ると、また、押し寄せて

こらえてこらえて、こらえが利かず、忌々しい便所、でも便所が落ち着く



風邪をひいたときのあのしんどさを、何故簡単に忘れてしまえるのだろ

どうしてこのようにメモを取っておいても、私は、忘れてしまえるのだろ



忘れを利用する自分も居るのに、何を、のたまってんだろ