三十四十は五欲に牽(ひ)かれ
七十八十は百病に纏(まと)わる
五十六十はかえって悪しからず
恬淡清淨として心安然(あんねん)たり
すでに声利を愛貪(あいどん)するに過ぎて後
なお病羸(るい)昏耄(もう)の前に在り
未だ筋力の山水を尋ぬる無きにあらず
なお心情の管弦を聴くあり
閑かに新酒を開きて数盞(さん)を嘗め
酔いて旧詩を憶い一篇を吟ず
敦詩 夢得 しばらく相い勧む
他の耳順の年を嫌ふを用いずと
3,40代は欲に、7,80代は病にふりまわされる。
だから5,60代は人生を楽しむ時期と言える。
名誉利益の執着はなくなったが、まだまだ健康で、
自然や音楽に触れる気力も残っているから。
孔子は論語の中で(六十にして耳順がう) 、
60歳でありのままを受けいられるようになる
と言ったように老いることは悪くないよ。
と周囲に諭した漢詩。
いい具合に力が抜けた感じが好き。
コネなしに科挙を突破し、誰もが憧れた人物の晩年。
名利にしがみつかない潔さが素晴らしい。
富や名声への関心は極めて薄いが、食欲だけは捨てられない。
万人にいい顔はせず、頼りにしてくれる人だけに誠意を尽くす。
暇すぎるのは苦痛ゆえ、依頼がなくなるまでは少々の仕事を続ける。
まろ(吉田喜貴)のブログより
<👀も>
私の狭い畑にだけ赤とんぼが乱舞していた。
咲き終わったコスモスを引き抜いて片付けしたり、長く伸びた草を刈ったりしていたからだろうか?作業が終わるころにはみんなどこかへ行ってしまった。長年ぶりに赤とんぼの乱舞を見た。
風邪がはやってるようだ。今晩も寒いだろう。