気の向くままに

終着はいつ、どこでもいい 気の向くままに書き記す

白楽天は晩年の詩がいい!   

2016-10-11 18:04:42 | 日記

三十四十は五欲に牽(ひ)かれ

 七十八十は百病に纏(まと)わる

五十六十はかえって悪しからず 

恬淡清淨として心安然(あんねん)たり

 すでに声利を愛貪(あいどん)するに過ぎて後 

なお病羸(るい)昏耄(もう)の前に在り

 未だ筋力の山水を尋ぬる無きにあらず 

なお心情の管弦を聴くあり 

閑かに新酒を開きて数盞(さん)を嘗め 

酔いて旧詩を憶い一篇を吟ず 

敦詩 夢得 しばらく相い勧む 

他の耳順の年を嫌ふを用いずと


3,40代は欲に、7,80代は病にふりまわされる。 
だから5,60代は人生を楽しむ時期と言える。 
名誉利益の執着はなくなったが、まだまだ健康で、 
自然や音楽に触れる気力も残っているから。 
孔子は論語の中で(六十にして耳順がう) 、 
60歳でありのままを受けいられるようになる 
と言ったように老いることは悪くないよ。 
と周囲に諭した漢詩。


いい具合に力が抜けた感じが好き。 
コネなしに科挙を突破し、誰もが憧れた人物の晩年。 
名利にしがみつかない潔さが素晴らしい。 


富や名声への関心は極めて薄いが、食欲だけは捨てられない。 
万人にいい顔はせず、頼りにしてくれる人だけに誠意を尽くす。 
暇すぎるのは苦痛ゆえ、依頼がなくなるまでは少々の仕事を続ける。

まろ(吉田喜貴)のブログより




<👀も>

 私の狭い畑にだけ赤とんぼが乱舞していた。

 咲き終わったコスモスを引き抜いて片付けしたり、長く伸びた草を刈ったりしていたからだろうか?作業が終わるころにはみんなどこかへ行ってしまった。長年ぶりに赤とんぼの乱舞を見た。

 風邪がはやってるようだ。今晩も寒いだろう。