あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

勝負のこころ。

2010-12-03 01:06:47 | 本(ミステリ・本格、パズラー)

利腕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12‐18)) 利腕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12‐18))
価格:¥ 756(税込)
発売日:1985-08
今日、なにげなく『アメトーーク』にチャンネルを合わせたら、競馬大好き芸人さんたちが熱く語っていました。

ギャンブルには興味のない私ですが、馬の美しさには魅かれるので、競馬だけはちょっぴり気になります。

ところで『アメトーーク』は、ゲストにたいていそのテーマにはそれほど関心のない(あるいは知識のない)女性タレントが出てますが、今回は千秋でした。

その彼女が、「馬も、レースに勝ちたいと思うの?」と素朴な質問をしていて、競馬芸人さんたちは「思う、思う」と口々に答えていました。

それで思い出したのが、ディック・フランシスのミステリーです。

このシリーズはエンターテインメントとしてすぐれて面白いのですが、作者はミステリ作家になる前は、有名な競馬のジョッキーでした。(障害走だったと思う)

ジョッキーとして超有名かつ強かったので、引退後作家に転身した当初はゴーストライターがいる、と思われたほど。

で、このシリーズの主人公は作者と同じ障害走の元ジョッキーで、引退後探偵になったシッド・ハーレーという男ですが、その彼が事件の調査の過程で、障害馬にのってみるシーンがあるのです。

手元に本がないので曖昧ですが、こんなシーンだったと思う。

軽く流して走った後、いよいよ障害を飛ぶ、となったとき、

“馬はもうその気になっていたから、仮に止めようとしても止められなかったと思う”

と、シッドのモノローグがあったと思うんですよね。それで、“へえ~、馬の方も、勝負する気持ちというか、自主的に戦ってる部分あるんだな”とその時思いました。

その一途さがちょっといじらしかったりして。

そのシーンがどの本に入っていたか、ちょっと思い出せないのですが、(スイマセン)シリーズの中でまずおススメするのはこの『利腕』です。

シッドは、身長が同じ(5フィート6インチ)だったので勝手に親近感もってました。

でもその身長は高校生時のもので、大人になって計ったら170センチだったので、5フィート7インチの方が近かった

でも、『アメトーーク』をきっかけに、またシリーズを読み返したくなりました。

コメント (2)
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