私は今現在、食の好き嫌いはほとんどありません。
たいていのものは食べられる。便利であります。
けれどもちろん、子どもの頃は人並みに好き嫌いがありまして、とくに、野菜類に多かったように思います。
苦いピーマンは苦手。牛蒡、というのもあんまり子どもにはアピールしませんね。それから、土臭いような独特の匂いのある、にんじんもけっこう苦手でした。
でもそんなとき、小学校の中学年くらいだったかな?もう高学年になってたのかな、ともかくそんなころ、たしかNHKの『みんなのうた』だったと思うのですが、にんじんの歌を放送したのです。
谷山浩子、というシンガーソングライターの方の歌だったかと。タイトルは正確なところが思い出せませんが、歌詞はこんな感じだったように記憶しています。
“ぼくにんじん 赤いにんじん 子どもには嫌われるけど
ぼくにんじん 赤いにんじん おいしいよほんとだよ
(中略) おなべでおなべで にこめばにこめば
キャロットスープ キャロットスープ の できあがり”
可愛いアニメーションで、可愛い歌。なんか嫌うとにんじん君が可哀そうに思えたし、キャロットスープ、という未知の料理も、いかにも美味しそうでした。
それを境に、なんとなくにんじんが嫌いじゃなくなっていったのですから、歌の影響力ってけっこうあるんだと思います。
(私が単純なだけ?)
それに、大人になってくるにつれ好奇心旺盛なこともあって、食べたことのないものは食べてみたいし、1回“うぇっ!”と思っても、『たまたま新鮮な材料でなかったのかも……。あるいは出会ったことのない味に慣れなかっただけかも』と、再チャレンジ。
私の持論として、『3回食べてみれば、たいていの物は食べられるようになる』というのがありますが、そうこうしてるうち、食べられないものが少なくなった、という次第。
あ、でもなんといっても食いしん坊だというのがありますね!
食べたことないもの食べてみる、美味しいものを色々食べる。それは私の人生の楽しみのたいせつな部分。
でも、あんまりカロリーオーバーしないように気をつけなくちゃ……。