バレンタインは過ぎてしまったけれど、チョコの話をもう少し。
まず前回の話の連想で、ポアロのチョコレートのこと。
アガサ・クリスティーの探偵小説のメジャー主人公、エルキュール・ポアロは、グルメで、甘いものも好きなようです。
どの小説だったかは忘れてしまいましたが、ポアロがチョコをナイフで削って、熱いミルクに落とし込んでホットチョコレートを作っていて、美味しそう!と思ったことがあります。
最近では、『食堂かたつむり』の文庫版の最後にあるサイド・ストーリーにでてくる、ホットチョコレートに魅かれました。
そうして、昨日何気なく見たテレビ番組に、チョコレートづくしのディナーが出てきて、その楽しさにちょっとときめいてしまった。
『スタイルup』という番組ですが、その中でもいくつかのテーマがあるみたいで、以前観たときはファッションチェックのような内容でしたが、今回は“毎日がイタリアン”というタイトルで、料理がテーマでした。
美人料理研究家(?)がなめらかに話しながらどんどんチョコレートメニューを作っていくのですけれど、デザートはもちろん、軽食、カクテルまであり、そのままホームパーティにつながるのです。
ブリーチーズとチョコチップを組み合わせるパニーニ(イタリア風ホットサンド?)は新鮮だったし、ジャンドゥーヤのチョコスフレはふんわり、とろとろでいかにもおいしそう!チョコレート風味のベリーニのカクテルは、酒好きとしてはとっても気になりました。
そして、とくに感心したのはお土産です。溶かしたチョコをすくったスプーンをビニール袋に入れ、リボンで結んで冷蔵庫で冷やしておきます。
それをホームパーティーの参加者にお渡しして翌朝の朝食の時コーヒーをかき混ぜるのに使ってもらい「今日のパーティを思い出してほしい」というのですね。
楽しい思い出を持ち帰ってもらって、それをリフレインする、って発想なかったなー、と思って、おもてなしの心にちょっと感動しました。
チョコ尽くしのディナーに、美人料理家がお客に向かって言う「チョコが嫌いだったらもう帰るしかないわよ」というジョーク(?)にはちょっと笑ってしまった。
思いもかけない料理もありましたが、いかにも楽しく、ちょっとやってみたいと思ったのでした。