あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

100文字ってすごい!

2009-12-12 00:29:59 | 本(料理の本)

100文字レシピ (新潮文庫) 100文字レシピ (新潮文庫)
価格:¥ 620(税込)
発売日:2003-10
この本は、料理文庫っていいな、と思ったきっかけになった本です。

昔は、夜寝る前には小説の本を読んでいました。

けれど最近、体力的なことか、それとも気持ちが疲れているのか、寝る前にはもっと軽いもの、あんまり考えずに眺められるものがいい、と思うようになりました。

それで最適なのが、楽しいエッセイや、料理の本。なおかつ、寝そべって読みますから、重くないソフトカバーの本か、文庫がいい。

この本は特に、なにしろレシピは100文字だし、でもちゃんと美味しそうな写真がついていて、疲れているときにも気楽にながめられて、こちらの気持ちにぴったりした本でした。

でも、この100文字がすごーく、濃いのですよ。100文字で説明できるメニューだから、当然手順が複雑なものや難しいものはありません。

でも手抜きメニューはひとつもなくて、バリエーションも豊富!おもてなしメニューや、デザートもあります。

そして、一つ一つの料理の美味しそうなこと!写真を見ていると、食べたくなるし、作りたくなる。

続編の、『100文字レシピ おかわり。』の解説を阿川佐和子氏が書いているのですが、こんな文章があります。

“ただ簡単ではいけない。あくまでもおいしくなければ意味がない。その基本精神を貫かんがために、おそらくはこの5倍ほどのレシピをまず書いて、そこから削いで削いで削ぎ抜いて、肝心要のエッセンスだけを100文字に凝縮させたのだろう”

さすが!この本の魅力をど真ん中に伝えていて加える言葉が無いのですけれど、本当に、ちいさな中に濃い内容がぎゅっ、とつまった本なのです。

そうして、ちょっと超えてる、『100文字ちょっとレシピ』があるのも逆に素敵です

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