2021年(令和3年) 3月 月刊 287号
月刊 KIBOU
Opinion
本年は、日蓮大聖人御生誕800年の大佳節であります。日蓮大聖人は、現在の千葉県小湊で育ち、幼い時に出家されのち比叡山など遊学され小湊に戻ってこられました。当時、人々は世の中の不安、濁った世の中で悩みや前途不安に包まれていた。その原因は誤った宗教にあると大聖人は見破っていました。その当時の僧侶はお金儲けや権力に頭は上がらない遊びに夢中など堕落していました。
日蓮大聖人は、人々の苦悩を救い、国の安穏など国、人々を救うのは正法、すなわち、血脈がある法華経であると立宗宣言をなさいました。そして、誤った宗教を破折しました。これに驚いた地頭の東条景信は権力で大聖人を迫害しました。兄弟子の協力で難を逃れた大聖人は首都の鎌倉へ勇んで弘教へと旅立しました。のち、幕府への諌暁などさまざまな弘教活動されました。しかし、経典に予言された如く、龍ノ口の大難、また、難は多く受け、夜には、兵士多数が宿に襲う迫害もありました。大聖人は、難の連続にも弘教を続けられたのです。ただ、人々を救いたい苦悩から解放したい、国の内部闘争で不安を安穏にしたいなど抜苦与楽の思いでの一筋でありました。現在、大聖人の宗教は、創価学会の弘教活動で世界の、すなわち、米国、ロシア、欧州、アフリカなど多数の国、国の人が信仰されている。米国には、第三代池田会長が創立されたSJI創価大学があり、また、日本や各国の若い人が未来の活動に燃えている存在があります。大佳節の年、あらためて思う、日蓮大聖人の仏教は国の安穏、苦から楽へと転換できると正法である。