月4日のブログでOANDA社のOanda_OpenOrder Indicatorを取り上げた。こちらは、全世界のオアンダ社の注文状況をほぼリアルタイムでMT4チャートに表示させることができる優れものであった。
指値及び逆指値の注文状況は将来の投資家の投資行動を占ううえで貴重な資料ではあるが、一方投資家の現在ポジションを価格帯別に把握できれば、その濃密度によって投資家の将来行動即ちサポートとレジスタンスが見えてくる。しかし、この種ワールドワイドな生の情報をリアルタイムで取得することは通常考えられない。一部の業者で、その顧客の売り買いポジション残高を%比で公表しているところもあるが、価格別取引高まで発表しているところはないようだ。
MT4には実際の取引高ではないが、volume[]という変数が用意されていて、これでローソク足別のチック数をとらえることができろ。チック数が大きければ取引が活発であることを示し、逆に小さければ取引が少なかったことになる。チック数と実際の取引高はほぼ正比例すると考えてよいので、この変数を使えば価格帯別取引高(もどき)を把握することが可能となる。
ネットで得られるMT4の価格別取引高指標を探してみたが、その数は少ない。いずれも一長一短、やむなくそれらを少し加工してつなぎ合わせたものが、次のチャートである。(ドル円1時間足、1月11日終値まで)
小さな4個のインジは過去4日の日毎の取引高価格帯である。(大きなインジと重なっている部分は緑色になっている)大きく表示されているインジは1時間足100本分(ほぼ4日分)の価格帯別取引高を表す。
月曜日の値動きを無責任に予想してみると、金曜日は108.50近くまで下げて終わっている。108.10 ~ 108.30には強いサポートがあるので、ここで一旦は跳ね返されて上方に向かうのではないか。その後の値動きで上値が重たいようであれば、108.10を切って107円台に向かう場面もあり得るので、買いの場合は短期で早めの利益確定をしたい。
オアンダの注文情報とともに使えそうなテクニカル分析指標になりそうだ。ベテラントレーダーはどのように使っておられるのか気になるところである。
(追記)
1月14日(月)午前10:00における取引価格帯は下図のようになっている。一挙に下値支持線が破られるような雰囲気になってきた。
1月15日午前8:00の画像、少しもみ合ってPivot S1まで下げるか?;
1月15日正午の画像
もみ合った後、予想に反してPivot Point更にはR1を超えて行きました。現在、昨日の高値圏にあります。下手な観測はこのあたりで止めますが、慣れてくればかなり使えそうです。