トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

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好評マーチンゲール組込みEA、Version 7完成

2022-05-15 22:09:23 | 投資

 前ブログにてCenturion Smart Grid EAに寄せられたリクエストに応えるべく同EAの更新を計画していましたが、本日Version 7の完成をみました。Ver.6は欠番となっていますが、これは開発段階の仮バージョンであるため、Ver.7が最新の更新版となります。Ver.5ご利用者には、5月16日中にはお届けできる手筈となっております。

 Ver.7の更新内容を下記デフォルト設定画面に従ってご説明します。

Order_Type:更新前は売り買い両シグナルを採用する売買両取引にのみ対応していましたが、取引市場環境に応じてトレーダーがいずれか一方の取引のみを選好できるようにしました。設定画面の下段にありますように、0=売り買い両取引、1=買い取引のみ、2=売り取引のみから選択することができます。デフォルトは0の売り買い両取引となっています。

EntryType:前ブログにて説明の通り、デフォルトのEntryTypeを従来の4から3に変更しました。即ち、RSIとStochasticsの二つの指標を満足したときにエントリーシグナルが発生することになります。またStochasticsのパラメータのレベルを25/75に変更しています。

TSpips:これはヘッジポジションに対する一度限りのトレイリングストップの発動ピップスです。ヘッジポジションに利益が出ている場合に、逆行相場が反転して順行した場合に、本取引が負け取引とならぬよう損切り値を取引開始価格とするものです。15 pipsをデフォルトとしています。トレーダーによって適宜変更するものとします。

Hedge_SLpips:ヘッジポジションに対する損切り値です。SLを設定しておかないと、相場が順行に戻った場合には大変危険です。デフォルトは15 pipsとなっています。トレーダーによって適宜変更するものとします。

MaxStepsで最後のヘッジポジションが発生したときの処置

 デフォルトではMaxSteps(5)のマーチンゲールのポジションは最初の取引価格から400ピップス上昇または下降した地点となります。そのポジションを含めた全ポジション(31)のヘッジ価格はそこからさらに50 pips(計450 pips)離れた価格となります。全ポジションにヘッジがかかったということは、実質的にはその時点で損切りを実行したことと同義となります。そこからさらに暴騰・暴落を続けようと、逆に順行に戻ろうとも損益には一切影響はありません。

 ただし、このヘッジポジションにはデフォルトで15 pipsの損切り値が設定されています。損切りが実行されたということは、相場が反転して元のマーチンゲール域内に戻ったことになります。そのまま、順行を続ければEAの利確が働いて一連の取引は終了となります。15 pipsの損切りと言っても、主注文(マーチン)の含み損も同額減少していますから、その段階でも実質損益には変動はありません。

 逆に暴騰暴落が続いた場合はどうすればよいのでしょうか。相場が域内に戻るのを気長に待つことです。待つのをもどかしいと思う向きの選択は二つあります。

 一つは、上記の措置を手動で行うことです。ヘッジポジションの損切り値ははるか上にあるでしょうから、この損切り値を例えば現値より50 pips上の値に変更します。その場合、ヘッジポジションの損切りが実行され、そのまま相場が上昇を続けたときにはEAの利確が働いて一連の取引は終了となります。注意すべきは、相場が50 pips戻った後の処置です。利確する前に再び相場が下降する場合もありますから。例えば70 pips戻った段階で、元の損切り値(50 pips戻った値)に31ロットの逆指値売り注文を手動で出しておく必要があります。

 二つ目の最後の手段は、オールスクエア(31の買いと31の売り)となっているポジションを全決済することです。すでに疑似決済はされていますから、いかなる段階で全決済しても構いません。全ポジションを反対取引により決済することで、含み損は実損となります。

 ご利用者のお一人から全決済のプログラムを組み込むようにとのリクエストがありました。相場が暴騰・暴落を続けてMaxStepsから遠く離れた場合には、いつでもスクエアのポジションは外せるので、プログラムに組み込む必要はないとも言えますが、検討の結果、マーチンゲールには非常用の脱出法も必要との結論に至りました。

 そこで、EA運用中にいつでも取引から脱出を可能にする、スクリプトをCenturion Smart Grip EAに追加パッケージすることになりました。Close_All _bySymbolとDelete_All_bySymbolの2件です。ファイル → データフォルダを開く → MQL4 → Scriptsによりスクリプトファイルに格納します。

 利用方法は、EAの設定画面の自動売買を許可するの☑を外し、スクリプトを該当ペアにドラッグアンドドロップすると全ポジションと全注文は決済・消去されます。マーチンゲール以外にも緊急取引脱出装置としてもご利用いただくことができます。

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