本年2月に公開したマーチンゲール組込みEAがご使用者から高い評価を頂戴しています。ご利用中に発見された小さなバグや多くの要望がMT Studio21社に寄せられた結果、すでに3回の更新を行っており、その都度、ご利用者には更新版をお届けしてまいりました。今回のアップデートは4回目のVersion 4となりますが、その概要は次の通りです。
過去には多くのマーチンゲール組込みEAが発表されてきましたが、大方の評価としては、「マーチンゲールで大勝ちする人もいるが、年に一度や二度の大暴落や大暴騰に遭遇するとみじめな敗北を味わう」というのが一般的で、リスクの高い取引手法とされています。筆者としては、両建てヘッジ取引を含む数々の防御策をめぐらし、まさしくCenturionに守られた安全なEAを構築に挑みました。今回の改訂はさらにこれを補強するものです。
マーチンゲールが不首尾に終わるケースを調べてみると、その多くが週末から週明けにかけての海外での市場の大変動によるところが多いように見受けられます。ヘッジ筋等の投機家による罠に日本人トレーダーがはまってしまうことになりかねません。そのため、今回の更新では、「金曜日には新たなトレードは行わない」とのオプションを加えました。ただし、祭日には対応できておりませんので、日本の祭日に取引を避けたい場合には、手動での処理をすることにはなります。いずれの際にも、すでにポジションが発生している場合には、EAを一時停止させて、残存する待機注文(指値、逆指値注文)をキャンセルしておけば、週明け(祭日明け)の窓明けにも対処することができます。デフォルトでは市場が開いている限り取引を続ける「false」に設定していますが、それでも金曜日午後にはEAを停止させて、待機注文を手動でキャンセルしておくのは、賢明な措置と言えるでしょう。休み明けに窓が開いていてもいなくてもEAを再稼働するだけで安全性は数倍高まるはずです。
加えて、EA設定画面にパラメータ選定に誤りがないよう、メモ欄を設けるとともにこれまで指摘された小さなバグにも対処しております。旧バージョンを使用されていても、当面支障はありませんが、ポジションがゼロとなった段階で、アップデート版に切り替えることが推奨されます。新しくなったEA設定画面は下記となります。
冒頭のバックテスト損益曲線は、今回の更新版で昨年10月1日から本年4月23日までのもので、デフォルト設定、筆者推奨ペアGBPUSD 5分足にて行ったものです。本年2月ウクライナ侵攻以降の急激な相場変動にも、何事もなかったかのように順調な稼働が続けられています。バックテストの詳細はこちら。
Centurion Smart Grid_MT4EAはStudioMT 21.comにて公開されています。
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