トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

MT4に価格帯別取引高を表示する

2019-01-13 14:38:20 | 投資

  月4日のブログでOANDA社のOanda_OpenOrder Indicatorを取り上げた。こちらは、全世界のオアンダ社の注文状況をほぼリアルタイムでMT4チャートに表示させることができる優れものであった。 

 指値及び逆指値の注文状況は将来の投資家の投資行動を占ううえで貴重な資料ではあるが、一方投資家の現在ポジションを価格帯別に把握できれば、その濃密度によって投資家の将来行動即ちサポートとレジスタンスが見えてくる。しかし、この種ワールドワイドな生の情報をリアルタイムで取得することは通常考えられない。一部の業者で、その顧客の売り買いポジション残高を%比で公表しているところもあるが、価格別取引高まで発表しているところはないようだ。 

 MT4には実際の取引高ではないが、volume[]という変数が用意されていて、これでローソク足別のチック数をとらえることができろ。チック数が大きければ取引が活発であることを示し、逆に小さければ取引が少なかったことになる。チック数と実際の取引高はほぼ正比例すると考えてよいので、この変数を使えば価格帯別取引高(もどき)を把握することが可能となる。 

 ネットで得られるMT4の価格別取引高指標を探してみたが、その数は少ない。いずれも一長一短、やむなくそれらを少し加工してつなぎ合わせたものが、次のチャートである。(ドル円1時間足、1月11日終値まで)

 小さな4個のインジは過去4日の日毎の取引高価格帯である。(大きなインジと重なっている部分は緑色になっている)大きく表示されているインジは1時間足100本分(ほぼ4日分)の価格帯別取引高を表す。 

 月曜日の値動きを無責任に予想してみると、金曜日は108.50近くまで下げて終わっている。108.10 ~ 108.30には強いサポートがあるので、ここで一旦は跳ね返されて上方に向かうのではないか。その後の値動きで上値が重たいようであれば、108.10を切って107円台に向かう場面もあり得るので、買いの場合は短期で早めの利益確定をしたい。 

 オアンダの注文情報とともに使えそうなテクニカル分析指標になりそうだ。ベテラントレーダーはどのように使っておられるのか気になるところである。

 

(追記)

1月14日(月)午前10:00における取引価格帯は下図のようになっている。一挙に下値支持線が破られるような雰囲気になってきた。

1月15日午前8:00の画像、少しもみ合ってPivot S1まで下げるか?;

1月15日正午の画像

もみ合った後、予想に反してPivot Point更にはR1を超えて行きました。現在、昨日の高値圏にあります。下手な観測はこのあたりで止めますが、慣れてくればかなり使えそうです。

 


FXも株式も本年は下値目線?

2019-01-12 14:07:59 | 投資

 本ブログでもしばしば引用させていただいている西山孝四郎(石原順)氏の相場警告は、残念ながら年初から的中してしまった。下げのトリガーとなったのは、米アップル株の下落とメディアで説明されているが、これは後付けに過ぎないとされる。氏の情報によると真のトリガーは次のようなものであったそうだ。

「トレーダー仲間の情報によると、ファンドが潰れたのではないかということだった。FAANGやアップル絡みで苦境に陥っているファンドが多いらしい。アップル株で損をした投資家は、その損をほかの商品で埋めようとする。そうした数社が薄商いの中で大口の注文を入れると相場が大きく動いてしまう。きっかけは大口の売りが出て、AI運用が下げに拍車をかけるという展開である。今回特に大きく売られたのが、日本人が好んで手がけているドル円、トルコ円、豪ドル円、ポンド円であったことから、日本の正月休み期間中にファンドが狙いを定めて仕掛けたではないかという話にもなっている。恐らくいくつかの要因が複合的に絡んでの結果であろう。」

 今後のドル円の見通しとしては;

 

 「短時間で大きく動いてしまったため、レンジ感も105円から110円と広がっているが、冷静に見ると上値は重いと言える。ドル円の週足と価格帯別出来高で赤い線を引いたところ、104—108円60銭辺りは商いが少なく真空地帯であることがお分かり頂けるだろう。104円前半まで急落した後、107円から108円あたりまで戻しているが、あまり値段がついていないボリュームが小さい真空地帯を駆け下がって駆け上がっただけなのである。108円60銭より上のところでは、やれやれの売りが出てくるだろう。」 とされる。

  エリオット波動分析で名を知られる森好次郎氏の最新のモデルもこれまたドル円に関しては大変な下値目線になっている。これによると、最悪90円台にまで下げのC波が伸びることになっている。 

 一方、株価はどうか、再び西山氏の分析を引用させていただくと;

  「NYダウ(週足)と波動カウントを見て見ると、2009年に4波動をつけ、そこから丸10年上げきて、昨年5波動をつけたようにみえる。相場は循環であり、アクションとリアクションを繰り返すものである。10年上げ続けてきた後には調整が3年くらいあってもおかしくない。エリオット波動についてはカウントが違う場合もあるが、5の5は大天井であり、この後は調整相場入りとなる。」とされている。これまた悲観的にならざるを得ない。日本株は基本的にNYダウと同調して動くので、結論としては中長期のロングはリスク大ということになる。 

 上記は、1月11日のラジオNikkei「ザマネー」を要約させていただいたもの。詳しくは、下記YouTubeで視聴されたい。 

https://www.youtube.com/watch?v=99Z94tHBAzs

 


OANDAのちょっと優れもの!

2019-01-04 11:25:22 | 投資

 2019年1月2日、年を経るにつれて新年の慶びも薄れてくる。加えて本年は突然の腹痛に見舞われて、丸1日文字通りの寝正月となんとも情 けないこととなった。それでもReba McEntireの「Walk On」の精神で、ようやくパソコンのチャートを開く気になった。 

 机上に展開するチャートはオアンダ社のMT4チャートである。現在国内でMT4を採用するFX業者は10社に満たない。筆者が口座を持つのはそのうち3社であるが、常時お世話になっているのはオアンダである。 

 Oanda社は世界でもNo.1の名に恥じない信頼性を誇るが、筆者が同社を利用する理由の一つにその提供するOanda_OpenOrder Indicatorというのがある。なんと、チャート上に20分毎に更新される売買注文の板情報が表示されるのだ。下図はUSDJPY注文板情報であるが、左上には約定済オープンポジションの売り買いのパーセント表示もある。(上はネットと下はグロス)

 板情報は、本格的なトレーダーにとっては必須であることは言を俟たない。当ブログのお読みいただく皆様にもぜひご利用願いたいと思っている。 

本インディケータのダウンロードと注意事項は次のとおりである。

① ダウンロード

 オアンダ・ジャパンからもダウンロードは可能であるが、預け金証拠金残高と月中取引高という縛りがあるため、誰もが使えるものではない。そこで、縛りのないOANDA本社のページからダウンロードすることになる。https://pages.oanda.com/MT4-Indicator-Resource-EN-v2.html

② インディケータではない

 オープンオーダーインディケータと称されているが、その実はEAであることに注意されたい。ダウンロードしたOANDA_Orderbook2_E_36.ex4はExpertsにv20_fxlabs.dllはLibrariesファイルにコピペで保管する。オアンダ・ジャパンのリアル口座でも作動する。

③ オアンダ・ジャパン

このインディケータ(EA)はデモ口座では作動しないので、リアル口座の開設は必要。

④ その他

 ダウンロードしたファイルには、詳しい説明書が付いている。英文ではあるが、おなじみの内容なので図を見れば理解できるほどである。なお、ダイアログボックスはデフォルトで売り買いネット表示となっているが、NonCumulative(グロス)を選択すると損切り注文等逆指値注文も表示される。


FXでロスカットYouTubeに報告続々?

2019-01-03 17:53:46 | 投資

  ベテランのFXトレーダーであれば、クリスマス以降年末年始にかけては、ポジションは持たないというのが常識であろう。ほとんどの主要市場参加者が不在のマーケットでは、極度に流動性が薄い状態が続く結果、一旦市場のバランスが崩れると、相場がブレーキなしに一方的に走ってしまうからである。とても通常の取引が成立する環境ではないのである。 

 この時期、ドル円ないし円クロスは格好の狩場になる。お屠蘇気分の日本のプレーヤーは欧米のハイエナ達にとっては絶好の餌食なのだ。このような事情は、FXという国際商品を扱うトレーダーには常識だと信じていた。 

 ところが、日ごろYouTubeでFXの戦果を発表されているブロガーの方々が、「想定外だ」とか「金亡者のファンドはけしからん」と騒いでおられるのである。いずれも、強制ロスカットを受けたり、それでは足らずに追証まで発生したりしているという。損害額は1000万円を超えるひともいた。筆者にとっては、こちらの方が驚きであった。FX講師の基礎セミナーを2~3回聴いていれば、そのようなばかばかしい結果は生じるはずがないからである。 

他山の石としたい。 

https://www.youtube.com/watch?v=Ye7vlAUyVP0

https://www.youtube.com/watch?v=iQg3oSg5oSk