~プロダクトアウトからマーケットインへ~
昨日、中小企業診断協会広島県支部主催のセミナーに行きました。
広島県支部で一番活発に研究活動を行っている「農業の仕組み研究会」が研究成果として
作成した報告書の発表会でした。
研究会のメンバーは7人の診断士で製造、金融、教育、流通、情報と各分野の専門家
集団です。
今回の発表者は、広島大学准教授 三本木先生、大手通信会社勤務 西村先生、
農業経営者、経営コンサルタント 高東先生の3人でした。

<広島大学准教授 三本木先生>

<大手通信会社勤務 西村先生>

<農業経営者、経営コンサルタント 高東先生>
内容は、農業の現状と課題を抽出し、ポーターの「価値連鎖」やアンゾフの「成長ベクト
ル」等のフレームワークを使って経営革新に向けた提言を行うというものでした。
農業の現状は非常に厳しいものです。中でも広島県は、就農者の平均年齢が70.5歳で
全国一位とのことで、今後危機的状況が起こることがわかります。また、今後日本が
TPPに加盟することになれば、広島県、日本の農業は壊滅するでしょう。
この危機を打開するには、今の農業に経営革新が必要なのです。というのが前段でした。
現状の農業は個人経営がほとんどで、兼業が多く事業として成り立っていません。
若者が就農するためにも事業として成り立たないと意味がないと思います。
(補助金だのみではだめ)
そこで必要なのが、企業として農業に取り組みむことです。
そして、企業として経営理念を明確にし、SWOT分析等による「事業ドメインの明確
化」を行うことが必要です。「誰に、何を、どのように」を明確にするのです。
そして、その「事業ドメイン」に基づき「顧客視点の経営戦略」を立てるべきだと。
これは、一般的な企業に当てはまるものですが、農業経営者に一番欠けていることとのこと。
やはり、1次産業だけでは農業は経営できません。2産業(加工)、3次産業(販売)を
含めた6次産業が次なる農業のあるべき姿とのこと。
自ら就農者となり、農業の6次産業化を目指している高東先生の実践事例もとても
参考になりました。
高東先生のブログ
セミナー終了後に広島県の職員や企業経営者から活発な質問がありました。
今回の報告書を全国に広めたいという声もあがりました。
93ページにも及ぶ研究成果の報告書は中小企業診断協会広島県支部に連絡すれば、
いただけるとのこと。報告書がほしい人は以下に連絡してみてください。
中小企業診断協会広島県支部HP
今回のセミナーでこれからの広島県、日本の農業を変えるという高い志を持った人達に
感動しました。
私も色々と応援していきたいと思います。
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