私は、一般社団法人広島県中小企業診断協会の副会長をしています。
そこの広報誌の「年頭のことば」を書かせていただいたので、そのまま載せます。
昨年被災した「広島土砂災害」のことを書いています。
『新年を迎えて』
平成27年の新春を迎え、会員並びに関係機関の皆様におかれましては、
謹んでお慶びを申し上げます。
災害の少ない所と言われていた広島ですが、平成26年は「広島土砂災害」
という甚大な災害に見舞われました。災害により亡くなられた方々には衷心より
お悔み申し上げます。
この度の土砂災害では、かくゆう私も被災者となりました。幸いにも私の家族、
家屋の被害はありませんでしたが、私の住む町内は壊滅的な被害に会いました。
沢山の方が亡くなられ、家も流され、巨石や大量の土砂に街が埋まってしまい
ました。避難所で避難生活を送っていた時は、「もう元の生活に戻ることはないん
じゃないか」と大変落ち込みました。東北大震災の時には大変心が痛みましたが、
そうは言っても遠い所の話であって、被災者の本当の気持ちをわかっていなかった
と思います。今回被災者となってみて、気づかされたことが沢山ありました。
私は8月20日の当日から、ボランティアの方たちと共に1カ月近く大量の土砂と
格闘しました。本当にビックリしたのは、災害の次の日から神戸や東北、福島
から沢山のボランティアの方が応援に来てくれたことです。遠方から来られた
みなさんは、「私達が被災した時、全国、全世界からのボランテイアの方に
助けてもらい本当に勇気づけられました。その時の恩返しがしたくて来たんです。」
と言われていました。本当に感動しました。また、「絆」という言葉が心にしみました。
ボランティアの方や国交省、消防、警察、市役所の方の協力のもと、1日1日と土砂
が片付けられると、少しずつですが気持ちが前向きになれたことを思い出します。
コンサルティングの現場では、良く2,6,2の法則といいます。地域のため、日本の
ために自分を犠牲にして率先して活動してくれる人が2割いると思います。
その人たちの活動を見て、6割の人達も動いて行くことをこの度の災害で実感
しました。私もこれからは、率先して動いていく2割の人になること心に決めました。
また、地域のコミュニティの大切さも実感しました。一刻を争う緊急事態が発生
した場合、命を救えるのは、レスキュー隊でも警察でもなく地域のコミュニティです。
命がけで隣の住民を救われた話を沢山聞きました。災害の発生前は、
「町内会に入って何かメリットはあるのですか?」言う人もいました。今ではそんな
ことを言う人はいません。町内会を運営していくには、持ちつ持たれつのボランティア
精神が必要です。メリットを期待するものではないと思います。そういう日頃の深い
「絆」があるからこそ、隣の住民を命がけで助けることができるのです。
広島県協会の活動も役員の方のボランティアで成り立っています。
「広島県協会に入って何のメリットがありますか?」と良く聞かれます。私は、
せっかく取った難しい資格を地域の中小企業のために活かしていただきたい
と思っています。そして、各中小企業支援機関の皆さんともしっかり「絆」を深めて
連携して行き、広島県協会が率先して活動する2割の集団となって、広島県の
中小企業の支援を行っていくことが理想の姿だと思います。
最後に本年の皆様のご多幸と御健康を祈念しまして、新年の挨拶とさせて
いただきます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
広島でオフィスに関する様々なお悩みを解決するコンサルティングをしています。
・どんなITシステムを導入すればよいか迷った時
・オフィスの移転、新築、リニューアル、レイアウト変更をしたいと思った時
・オフィスの整理・整頓を徹底したい時
・会議の効率化を図りたいと思った時
・オフィス用品の調達を効率化したいと思った時
お気軽に相談ください。 株式会社オフィス総合研究所 代表取締役所長
西原 州康
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます