殺しの代価(後編) 2006年02月05日 00時14分13秒 | オリジナル小説 月が傾き、宵っ張りの連中もほとんどが落ち着く場所に落ち着いた時刻。ジョクと僕は昼でさえも人通りがないであろう寂れた路地に立っていた。 「動きがないな。この時刻までないということは泊りだろう。仕方ない、中に入るぞ」 通りに面した裏口のノブにジョクが手をかける。大きな建物だ。通りの右側にはこれしかない。あまり知られてないが、中では連日連夜いかがわしいことが行われてる。金持ちが大金をはたいてゲスな欲 . . . 本文を読む