だいすき

基本的に自分の好きなものについて綴っていきます。嫌いなものやどうでもいいこと、さらに小説なんかもたまに書きます。

007

2007年01月14日 00時53分17秒 | 映画が好き
 『007 カジノ・ロワイヤル』を見ました。

 007の映画はテレビで見たのがほとんどで、ジェームス・ボンドのイメージもピアース・ブロスナンで固まっています。
 そんな僕から見て、今回のジェームス。ボンドはずいぶんと筋肉質だな、と。なんか荒々しいイメージが強いな、というものでした。
 これは予告を見た限りの印象だったのですが、本編を見てもその印象は消えず、むしろ強くなっていく一方でした。
 まぁ、それが悪いというのではないですが、ぼくにとってのジェームス・ボンドはスマート、クール、という存在で、タフでワイルドなボンドはお呼びじゃないんです。
 というわけで、のっけからこのニューボンドには失望しっぱなしでした。それは外見でのイメージだけでなく、映画の中でもやることがお粗末で、頭が悪いようには見えないんだけど、詰めが甘く、なんというかちっとも洗練されていないんです。
 それでもまぁ、ひとつだけ良いところはあって、それは射撃の腕。どんな状況でも確実に一発でしとめるその腕前だけは、これぞジェームズ・ボンドと呼ぶに相応しいものでした。
 ここだけは実にスカッとしました。
 ああ、それと最後のシーン。最後の最後で名乗りを上げるそのシーンだけは、僕のイメージしていたジェームス・ボンドとぴったりマッチしていてよかったです。

 全体的に見て不満の残る作品でしたが、劇場を後にしてあることに気づきました。
 それはこの『カジノ・ロワイヤル』という作品のテーマ。
 この作品は一番最初のジェームス・ボンド。00要員になったばかりの若きスパイを描いた作品です。
 ということは、僕が感じた洗練されていない、だとか、詰めが甘い、だとかは意図的にそう描かれていたのではないでしょうか。その証拠に、最後のカットではボンドらしい姿を見せています。
 僕が感じた不満は、制作者側の思惑がうまくいった証。つまりそれだけ優れた映画だったといえるのではないでしょうか。
 そう思えてからは、溜飲もさがり、安心してこの映画を人に薦められるようになりました。

『007 カジノ・ロワイヤル』他のシリーズに決して見劣りすることのない傑作ですよ。

 そうそう、それとアクション映画ファンにはうれしいお知らせ。タイトルがでたあとすぐのアクジョンシーン。
 ここだけは手放しで絶賛することが出来ます。特にボンドの手から逃れようとする黒人俳優。この人の身体能力の高さは驚愕の一言です。
 ぜひ、このシーンについてだけでも、あなたと語りたいものですね。

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