だいすき

基本的に自分の好きなものについて綴っていきます。嫌いなものやどうでもいいこと、さらに小説なんかもたまに書きます。

仮面ライダーSPIRITS

2006年05月29日 14時04分56秒 | 漫画やアニメが好き
 村枝賢一の書いている『仮面ライダーSPIRITS』の最新刊に、とても心に残るシーンがありました。
 この物語の主人公は村雨良といって、十人目の仮面ライダーです。悪のバダン帝国に生み出された改造人間で、元々はバダンの親玉が現世に降臨する際の、受け皿として作られた存在です。
 当然その力は凄まじく、操られるままに人間を虐殺したという過去も背負っています。
 彼は悩んでいます。憎きバダン帝国は倒したい。大好きな人間を守りたい。でも、自分は元はバダンの人間。血塗られたこの手で、いまさら人のため、なんていえるのだろうか。
 そんな時、一人の先輩ライダーが声を掛けます。

「いいんだぜ。そんなお前でも、人間のために闘っていいんだ」

 人は誰も過ちを犯します。嘘だってつきます。善人ばかりではないし、綺麗事ばかりでもない。
 そうだとしても、自分の良心に正直であっていいのです。いままでどんなことをしてきたとしても、したいと思ったその瞬間から、正しきことをしていいんです。恥ずかしがることも、資格がないなんて悔やむこともないんです。自分に正直であってよいのです。

 この言葉を聞いた村雨良は、その足で激闘の地、京都へと赴きます。そしてまた、死線を潜り抜けていきます。

 仮面ライダーSPIRITSの最新刊はそんな話。読者の心を熱くさせる、闘う男達の物語。

 そんな仮面ライダーSPIRITSが好き。


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