お金に関する話

　後になってこの記事を読むひとは、僕がなにに対して苛立っているかわからないと思う。

　リアルタイムでこの記事を読んでいて、更に勘のいいひとだけが、僕がなにに対し腹を立てているのかわかるのだと思う。

　僕がなにに対し怒り燃え狂っているのか？

　それは秘密にしなくてはならない。

　それを明らかにすることは出来ない。

　それが奴の企みなのだ。

　その巧みさがなおさら腹立たしい。

　奴に勝つには沈黙しかない。

　だが、怒り心頭の状況で、声を発することを堪えられる者が何人いるだろうか？

　奴はそれがわかっているから、あえて言葉巧みに炎上商法を仕掛けてくるのだ。

　まったく腹立たしい！

　それなのに、僕は秘する事を第一としなければならない。

　声高らかに奴の名前を出し、奴のサイトに皆が興味を持つように仕掛けてしまったら、奴の懐にはお金が入るのだ。

　お金を欲することはダサいことだ。卑しい行為だ。

　と、云わんばかりの記事を上げ、自分の行為を美談に仕立て上げたくせに、そのサイトを開いたら奴の元にお金が入るシステムをあいつは利用しているのだ。

　良いか悪いかで云えば、悪いことではないさ。

　虫唾が走るのも、胸糞が悪くなるのも僕の気分の問題で、彼の行為の良し悪しには関係がない。

　それでも僕は、イラつきを抑えることが出来ない！

　だから、お金に関して僕の好きな話をしよう！！

　お金に関しては、『HUNTER×HUNTER』に出てくる、レオリオのエピソードが好きだ。

　彼の語るハンター志望動機が大好きだ。

　彼は友人を病気で亡くしている。決して治らない病気ではなかったが、治療には莫大なお金がかかり、その金がなかったために友人は死んだ。

　彼は単純だから、自分が医者になってお金のない人間を治してやろうと考えた。

　だが、医者になるには更に気が遠くなるほどのお金が必要だと知る。

　だから、レオリオはお金が欲しいと言う。

　お金を手にし、医者になって、友人と同じ病気のひとを治療して、『お金なんていらないぜ』と云いたいから。

　レオリオはお金が欲しいと言う。

　単純明快でわかりやすい。

　ジャンプを読んでいる子供達に、お金の意味をちゃんと教えている。

　僕はこのエピソードが大好きだ。