ジーンはいつだって息子であるカーターを愛そうと努力していた。
しかしそれは彼女にとって、なかなかに難しいことであった。
彼女はアメリカ人で第二次世界大戦を経験しており、自分の中に流れる日本人の血を嫌っていたからだ。
そして、息子であるカーター・オーガスの肌は黄色く、その髪は黒かった。
そのせいでカーター・オーガスは自身の責任とは別に、深い苦悩と葛藤に満ちた青年期を過ごすことになった。
これは獣木野生先生の描く漫画『PALM』の中のお話。
最新作である『蜘蛛の紋様』は、このカーターの青年期について語られている。
前々から小出しに語られてはいいたことだけど、改めて読むと結構重い。
中でも特に重かったのが、カーターが九歳のときに口にしたこの台詞。
「いえ、僕が悪いんです。聞くつもりは……」
大人たちの会話をたまたま耳にしてしまった彼の台詞だ。
それは本当に偶然で、カーターのことを心配していた伯父と母の言い争いを聞いてしまった彼が、それに気づいた伯父に向けて云ったのだ。
ここだけ抜き取ると、なんてことのない台詞に聞こえるかもしれないが、カーターの苦しみを知れば、誰もがこのときの伯父と同じ台詞を口にするだろう。
「君は悪くない。……悪くないんだよ」
世の中には勘違いしている人が結構多い。
物事の本質に気づかず、自分を責めてばかりいる人や、曇った目で鏡を見てしまい、本当の自分に気づけないでいる人が。
僕はそんな人たちの前に立って、いつだってNOと云う。
それは違うんだ。
悪いのはあなたじゃないし、
あなたに輝きがないなんてことは、決してないんだ。
と云う。
いつだってそれは変わらない。
だから、
胸を張って、
自信持って。
あなたの信じる自分自身は幻なんだから、
どうか惑わされないで。
焦がれて止まない優しさがある。
獣木野生先生の描く『PALM』が大好き。
しかしそれは彼女にとって、なかなかに難しいことであった。
彼女はアメリカ人で第二次世界大戦を経験しており、自分の中に流れる日本人の血を嫌っていたからだ。
そして、息子であるカーター・オーガスの肌は黄色く、その髪は黒かった。
そのせいでカーター・オーガスは自身の責任とは別に、深い苦悩と葛藤に満ちた青年期を過ごすことになった。
これは獣木野生先生の描く漫画『PALM』の中のお話。
最新作である『蜘蛛の紋様』は、このカーターの青年期について語られている。
前々から小出しに語られてはいいたことだけど、改めて読むと結構重い。
中でも特に重かったのが、カーターが九歳のときに口にしたこの台詞。
「いえ、僕が悪いんです。聞くつもりは……」
大人たちの会話をたまたま耳にしてしまった彼の台詞だ。
それは本当に偶然で、カーターのことを心配していた伯父と母の言い争いを聞いてしまった彼が、それに気づいた伯父に向けて云ったのだ。
ここだけ抜き取ると、なんてことのない台詞に聞こえるかもしれないが、カーターの苦しみを知れば、誰もがこのときの伯父と同じ台詞を口にするだろう。
「君は悪くない。……悪くないんだよ」
世の中には勘違いしている人が結構多い。
物事の本質に気づかず、自分を責めてばかりいる人や、曇った目で鏡を見てしまい、本当の自分に気づけないでいる人が。
僕はそんな人たちの前に立って、いつだってNOと云う。
それは違うんだ。
悪いのはあなたじゃないし、
あなたに輝きがないなんてことは、決してないんだ。
と云う。
いつだってそれは変わらない。
だから、
胸を張って、
自信持って。
あなたの信じる自分自身は幻なんだから、
どうか惑わされないで。
焦がれて止まない優しさがある。
獣木野生先生の描く『PALM』が大好き。
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