人にやさしく

ブルーハーツの曲に『人にやさしく』というのがあります。
この曲は「気が狂いそう」と始まり、
同じように、僕もどうかしてしまいそうな時があります。
なにが出来るというわけでもないのに、なにかしたくてたまらない時があります。
でも、当然なにも出来ません。出来るわけがないんです。
僕はある時、出来なくてもいい、ということを学びました。出来ることと出来ないことがあって、だからこそ出来ることをやるというのに価値があるんだ、ということを学びました。
出来もしないことを出来るといって見栄を張ったり、出来ないことをやりたいだなんて、駄々をこねたりしても意味はないんです。そのかわり地に足をつけ、出来ること、やらなくてはならないことをやる方がはるかに大事なんです。
わかってはいるのですが、どうしてもしたくなるのです。無理、出来ないとわかっていても、人にやさしくしたいのです。
やさしさ、がなにかなんてわかりません。なにをすればいいのかも知りません。それでも、したくてしたくて気が狂いそうになる時があります。
歌詩の中で主人公は、でっかい声で、マイクロフォンの中から、心の中で、がんばれって叫んでいます。聞こえて欲しいと願いながら歌っています。
僕は音痴なので、歌いはしません。声はでかいですが、近所迷惑なので叫びもしません。
モニターの前で、キーボードを叩きながら、強く想っています。

がんばれって。どうか、がんばれって。

届いて欲しい、あなたへ。