だいすき

基本的に自分の好きなものについて綴っていきます。嫌いなものやどうでもいいこと、さらに小説なんかもたまに書きます。

シュガー

2006年08月12日 01時08分24秒 | 漫画やアニメが好き
 漫画家の新井英樹先生を知ったのはどのくらい前だろう。
 『ワールド・イズ・マイン』という作品は知っていたけど、絵が濃いし、やたらと難しそうだったんで、その時は興味を持たなかったんだよね。ちなみに後から読んだんだけど、やっぱり難しくて途中で挫折しちゃったな。

 だから、ファーストコンタクトは『シュガー』でいいと思うんだ。
 『シュガー』はボクシング漫画。でもそれを知ったのは少し後。最初はよくわかんない漫画だった。だって主人公は元ダンサーで、料理人になるために上京するとかいう話で、それなのに途中でいなくなった先輩に会いに行ったりしているから、全然なんの話かわからなかったんだ。
 でもなんか惹かれるところがあって、放り出さずに読んでいたんだけど、コミックの二巻目ぐらいかな。主人公が先輩となぜか喧嘩することになって、それで主人公が習ったばかりのボクシングで対抗しようとするんだ。
 このボクシングが最初お粗末なんだけど、途中で見違えるようになってね。その瞬間、この漫画に僕はのめり込んだんだ。新井英樹先生と『シュガー』の大ファンになったんだよ。

 『シュガー』は本当に凄いよ。ボクシング漫画としてではなく、漫画としてもの凄く面白い。特に、新井英樹先生の言語感覚がずば抜けている。会話文がマズありえない。普通じゃないんだよ、全然。
 う~んと上手く云えないんだけど、読んでみれば一発でわかると思う。台詞が普通と違うって。そして、その台詞とマッチしたコマ割りとか、普通の漫画とは一線を画しているってすぐに気づくと思う。
 この場合の普通は、どこかで見たことあるってこと。他の誰も描かない世界を見せてくれるってこと。

 ちなみに『シュガー』は掲載雑誌がなくなるとともに終わって、今は『Rin』というタイトルでヤングマガジンの増刊号に掲載されている.この増刊号は二ヶ月に一度しかでないんだから、つれない話だよね。僕はもっと読みたいのにさ。

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