スタイル

　いままで僕が迷い込んでいたのは、僕自身が創り出した心の迷宮。
　すでに抜け出しているのだけど、それを伝える手段が見つからない。

　おかげで元気になりました。

　書くだけでいいのなら、これほど簡単な嘘はない。嘘が真であると証明する方法を探して、やっぱり今日も迷走中。


　……あれ？　こんなことしてたら、いつまで経っても元気になったなんて云えないんじゃないの。
　もう、やめやめ！　こんな茶番はもうお終い。強制終了ってやつだね。
　いや、本当はなんか気の利いた掌編でも載せようかとしたんだけど、やっぱまだそこまではいってなくてさ。書きかけの長編もあるし、仙台リポートも早く仕上げたいしさ。やりたいこと山積みだよ。
　受けた恩を返すために、なんて真面目に構えちゃったけど、本当はこうして軽く吹っ切ってみるのも大事かも、ということで少し崩した調子にしてみました。

　どうかな？　この文体。少しの間これでいってみようと思うんだ。

　……いや、違うな。色々取り混ぜていくよ。これでいくとか決めないでさ。しなやかな感じで、色々な顔を見せていく。深い闇を抜けたんだもの。このくらいの変化はあっていいよね。

　多少の無理はある。それでも、僕は前進するしかないから。お月様以外にも支えてくれる人がいるだってわかったから、無理は承知で突き進む！
　それがきっと、僕のスタイルなんだ。