サイボ－グ戦士達へ

『あれから　４５年。

　人類は　戦争をやめたか。

　武器を　捨てたか。

　差別や貧困を　根絶したか。

　物質文明は　人を幸福にしたか。

　美しい地球を　取り戻したか。

　科学は　全てを解決したか。

　神は　いたか。

　世界は　もう、サイボーグ００９

　を必要としなくなったか』

　元旦の新聞を読んでいて一番びっくりしたのが上のメッセージ。

　今年は千年に一度の００９イヤーということで、大々的に活動するらしい。

　なにが？　と聞かれると答え難いのだが、漫画家石ノ森章太郎先生の代表作のひとつ。『サイボーグ００９』を愛する全ての人達が、というのが正しい答えだと思う。

　活動の全ては現時点では決まっていないらしい。とりあえずはグッズを売って寄付をしよう、ということらしいが、それだけではないのだろう。

　上記のメッセージを踏まえ、自分たちに出来ることを探していくはずだ。

　『サイボーグ００９』についてはいまさら僕が解説することもないだろうから、特になにも云わない。
　これだけ有名なのだから楽に調べられるだろうし、僕がどのくらい好きかってことぐらいなら、まぁ、追々語る機会があるかもしれない。

　僕がここで話題にしたいのは漫画の力というやつだ。

　漫画になにが出来る？

　ひとりの人間が生み出した漫画に影響され、人が世界になんらかの働きかけが出来たなら、それはその漫画の力といっていいだろう。

　なにかをしたいと思ってた人達がいる。

　一歩を踏み出す勇気がなかった人。

　きっかけが掴めなかった人。

　それら全てに漫画の神が囁いている。

　時こそいま！

　漫画になにが出来るのか？

　僕らに出来るのはなにか？

　先に出された問い掛けに、僕達は答えることが出来るだろうか？

　この一年、この問い掛けを胸に生活してみるのも悪くはないと思う。

　僕は今年やる目標をすでに掲げているけれど、これも追加しておく。

　こう見えて、サイボーグ戦士のひとりであるという自覚があるからだ。