「そうだけどさって一体なんだよ。まさか、ホテル街にでも消えていったとでもいうの?」
真樹が黙ってしまったので諒は真っ青になった。しかし、
ーいや、男性スタッフも何人か居ないんだって。だからその人達と一緒かもしれない。
「じゃあ、もう俺心配しないことにする…」
「…真樹、もし何かあったらまた連絡ちょうだい。じゃあね」
電話を切ってから、真樹にきつく当たったことを後悔したが…東京の初日以来、麻也はますます変だと諒は思う。さらに諒は思う。
(一体うちのマネージャー達も何をしているんだろう…2回も麻也さんを見失うなんて…)
よっぽど彼らに何か言ってやろうかと思ったが,
麻也からの電話を待つために電話はかけられなかった。
するとその時、また携帯が鳴り…ディスプレイには麻也の名が…
「もしもしっ!」
―りょお、あろねえ、俺、イタズラされてるの。ピアス痛い。たすけて…
…間違いなく麻也の声だった。
麻也のろれつの回らなさは異常だし、諒はどうすればいいのか、頭の中が真っ白になった。
すると電話の向こうでは男の声で、
―電話なんかすんなよ!
…と、電話は切られた。
あまりのことに諒は驚き、倒れそうになった。
(……ピアス嫌いの麻也さんが……)
諒は気を取り直してリダイヤルしたが…誰も出ない。
(…あの背後の男は誰なんだ…)
気が気ではない。三田の携帯にかけることも考えたが、奪還の加勢を頼むことも考えたら男に電話した方がいいだろう。となれば、まずはやっぱり麻也のマネージャーの鈴木だ。これ以上真樹を疲れさせるのも嫌だった。
(それに、警察ならやっぱり鈴木さん通さなきゃいけないし…)
諒は立場を振り捨ててでも、麻也を探しに飛び出したかったが、
(でも何より麻也さん、そこまで危機感じてるっぽかった? )
ホテル街の話を聞いたせいか、そんな風にも思えてくる。
でも…
真樹が黙ってしまったので諒は真っ青になった。しかし、
ーいや、男性スタッフも何人か居ないんだって。だからその人達と一緒かもしれない。
「じゃあ、もう俺心配しないことにする…」
「…真樹、もし何かあったらまた連絡ちょうだい。じゃあね」
電話を切ってから、真樹にきつく当たったことを後悔したが…東京の初日以来、麻也はますます変だと諒は思う。さらに諒は思う。
(一体うちのマネージャー達も何をしているんだろう…2回も麻也さんを見失うなんて…)
よっぽど彼らに何か言ってやろうかと思ったが,
麻也からの電話を待つために電話はかけられなかった。
するとその時、また携帯が鳴り…ディスプレイには麻也の名が…
「もしもしっ!」
―りょお、あろねえ、俺、イタズラされてるの。ピアス痛い。たすけて…
…間違いなく麻也の声だった。
麻也のろれつの回らなさは異常だし、諒はどうすればいいのか、頭の中が真っ白になった。
すると電話の向こうでは男の声で、
―電話なんかすんなよ!
…と、電話は切られた。
あまりのことに諒は驚き、倒れそうになった。
(……ピアス嫌いの麻也さんが……)
諒は気を取り直してリダイヤルしたが…誰も出ない。
(…あの背後の男は誰なんだ…)
気が気ではない。三田の携帯にかけることも考えたが、奪還の加勢を頼むことも考えたら男に電話した方がいいだろう。となれば、まずはやっぱり麻也のマネージャーの鈴木だ。これ以上真樹を疲れさせるのも嫌だった。
(それに、警察ならやっぱり鈴木さん通さなきゃいけないし…)
諒は立場を振り捨ててでも、麻也を探しに飛び出したかったが、
(でも何より麻也さん、そこまで危機感じてるっぽかった? )
ホテル街の話を聞いたせいか、そんな風にも思えてくる。
でも…