ややこしくなるので、もう遅いからと女性たちは帰して、諒は男三人を部屋に入れた。
「一体何があったんですか? 鈴木くんまで巻かれてしまって! ひど過ぎますよ!」
と、須藤が怒るのに、諒はケンが色々助けてくれたことと、ポラロイド写真を見せながら王子様の撮影会の顛末を説明した。
「まあ麻也さんが無事にこの部屋に戻ってこれたので良かったです……」
と、疲れも痛々しい様子の鈴木が言えば、
お灸は明日たっぷり据えさせてもらいます、と須藤は言う。
真樹は周囲への申し訳なさと兄への怒りがないまぜになっているのが諒にも伝わってくる。
しかし諒にとってはパートナーの問題なので、自分から謝った。
「……ごめん、俺も明日からは二次会に出て、責任持って連れて帰るから」
「いや、俺の方こそ……」
それが聞こえているのが聞こえていないのか麻也はあらぬ方を見たまま、
「諒、服脱がせてぇ~めんどくさい……」
と叫ぶ……
諒もあきれてしまった。
しかしとりあえず事故はなかったので、須藤たちは帰っていった……
二人っきりになると諒は、ベッドの上で麻也のそばに座り込んでしまった。
「麻也さん……」
麻也も横になって眠ってしまいそうな様子である。まあ、麻也もストレスがたまるのだろうが……
でも、服薬もままならない状態だというのに……は腹が立って仕方がなかった。
いくらストレスが溜まっているとはいえ、どうしてこんな時に酒なんか飲んだんだろう……
明日はまだ移動日だからいいようなものの、ライブの打ち上げの度にこの人はまた同じことを繰り返すんだろうか……
(まだツアー前半なのに!)
こんな壊れた姫君を連れてツアーを続けるのか……
次の日の朝。諒は怒りを押し殺しながら麻也の分も荷物をバッグに詰めていた。よっぽど言ってやりたかった。何考えてんの? バカじゃないの?……
ベッドには二日酔い気味の麻也が毛布にくるまっている。
「一体何があったんですか? 鈴木くんまで巻かれてしまって! ひど過ぎますよ!」
と、須藤が怒るのに、諒はケンが色々助けてくれたことと、ポラロイド写真を見せながら王子様の撮影会の顛末を説明した。
「まあ麻也さんが無事にこの部屋に戻ってこれたので良かったです……」
と、疲れも痛々しい様子の鈴木が言えば、
お灸は明日たっぷり据えさせてもらいます、と須藤は言う。
真樹は周囲への申し訳なさと兄への怒りがないまぜになっているのが諒にも伝わってくる。
しかし諒にとってはパートナーの問題なので、自分から謝った。
「……ごめん、俺も明日からは二次会に出て、責任持って連れて帰るから」
「いや、俺の方こそ……」
それが聞こえているのが聞こえていないのか麻也はあらぬ方を見たまま、
「諒、服脱がせてぇ~めんどくさい……」
と叫ぶ……
諒もあきれてしまった。
しかしとりあえず事故はなかったので、須藤たちは帰っていった……
二人っきりになると諒は、ベッドの上で麻也のそばに座り込んでしまった。
「麻也さん……」
麻也も横になって眠ってしまいそうな様子である。まあ、麻也もストレスがたまるのだろうが……
でも、服薬もままならない状態だというのに……は腹が立って仕方がなかった。
いくらストレスが溜まっているとはいえ、どうしてこんな時に酒なんか飲んだんだろう……
明日はまだ移動日だからいいようなものの、ライブの打ち上げの度にこの人はまた同じことを繰り返すんだろうか……
(まだツアー前半なのに!)
こんな壊れた姫君を連れてツアーを続けるのか……
次の日の朝。諒は怒りを押し殺しながら麻也の分も荷物をバッグに詰めていた。よっぽど言ってやりたかった。何考えてんの? バカじゃないの?……
ベッドには二日酔い気味の麻也が毛布にくるまっている。