いくら諒の優しさが戻っているとはいえ、本当に再び以前の関係に戻れるのか
(でも退院したことは伝えなきゃな…)
でもメールは後にしよう。
今は…
(諒の体温と匂いを味わっておこう…)
…夜には気分も体の方もかなり元気になってきたような気がした。
諒がシャワーを浴びている間に、恭一にメールした。
嬉しいことに、すぐに返事は来た。
ー退院おめでとう!諒くんとラブラブでよかった。落ち着いたら、まずは二人でメシでもどう?時間できたら教えてね。
(そうだよねえ、二人だけでしみじみ語り合いたいよねえ)
そこへ、タオルで茶髪を拭きながら、湯上がりの諒がやってきて、
「麻也さん、何かいいことあったの?」
と笑顔で尋ねてくる。
「うん、恭一からメールの返事」
すると諒は、相手が恭一ということだからか、嫉妬の色も見せずあっさりと、
「そうだ、俺には遠慮しなくていいからさ、今度ニ人でゴハンとか行ってきたら?」
麻也はかなりほっとしたが…
でも、ふとした隙に、やっぱり色々と思い出してしまうのがつらい…
それを察したらしい諒に誘われて、麻也は、その後はベッドに入ってテレビを見ることになった。
その時、麻也の携帯が鳴った。
真樹からだった。