麻也は謝ったが、諒は穏やかな表情で、
「ううん。そんなことないよ。」
そして、
「俺たちみたいに忙しい商売だと休みが少ないから仕方ないよ…」
などと言っていたが、また目尻を下げてにんまりすると、麻也にすり寄っていき、
「でも俺とのごろごろを一番に言ってくれたのが嬉しい! よし今日のディナーは諒くんカレーだ!」
「やったあ!」
…それから二人はリビングでごろごろしたり、昼寝をしたりとイチャイチャしていたが…
麻也が目覚めると、諒は自分のスケジュール帳を見ながら渋い顔をしていた。
寝ぼけた頭で麻也は、
(もしかして諒はドーム前のリリースの準備に入っているのかも…)
と思い、悪いのでまた寝たふりをしようとしたところで、諒と目が合ってしまった。
「起こしちゃった? ごめんね。まだ寝てていいよ」
「いや、諒の渋い顔が気になる」
しかし、諒の困った顔はあまり変わらず、
「ああ…うーん、さっきの麻也さんのスケジュールを具体的にしようと思ってね…」