あおこのぶろぐ

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感動のラスト 東京春祭「さまよえるオランダ人」

2019-04-11 21:26:15 | 日記
春祭「さまよえるオランダ人」(4/5)を鑑賞。


指揮:ダーヴィト・アフカム
オランダ人:ブリン・ターフェル
ダーラント:イェンス=エリック・オースボー
ゼンタ:リカルダ・メルベート
エリック:ペーター・ザイフェルト
マリー:アウラ・ツワロフスカ
舵手:コスミン・イフリム
管弦楽:NHK交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ


アイン・アンガーの来日中止は残念でしたが、堪能出来ました♪


ハナから「外国人>日本人」という評価をする人もいるけれど、私は「この程度の外人さんなら、日本人でもっと歌える人もいるのになあ」と思うこともよくあります。

が、今回のソリスト、特に主要3人、すなわちオランダ人のブリン・ターフェル、ゼンタのリカルダ・メルベート、エリックのペーター・ザイフェルトを観ると、歌のレベルもだけど、醸し出すものが違う、と感じました。
世界で幾たびも歌ってきてて、まさに場数が違うのでしょう。
これは主に国内だけで活躍する日本人歌手の方では「かなわない」んだろうなあ。

メルベートは、海外鑑賞歴のない私が一番多く生で観聴きしている外国人女性歌手じゃないかしら。
ターフェルは初めてでした(METライブビューイングでは観てるけれど)。声と存在感に圧倒されました。
ザイフェルトも、昔から映像、録音で聴いていたので、なんか感動しました。


この作品はソリスト6人のみ、ということもあり、今回は譜面台なし。
演奏会形式というより、演技ありのセミステージ形式という感じ。
指揮者のアフカムも含め、「ドラマティック」でした。

舞台上演では演出が気になるこの作品。
特にラストシーンの描かれ方が、以前書いたように印象を左右するのだけど。
そこをどうするのか興味ありました。
まさかゼンタが舞台から飛び降りるわけにいかないし、と注目していたのですが、歌い終わった後、上手からオランダ人が「さあ、おいで!」とばかりに手を差し出し、ゼンタがふらふらと歩いていき、手を取り合って上手に消える、というもの。
その時のターフェルの表情。救済を歓喜する顔、なんて簡単な言葉じゃ言えない表情にキュン♪

下手な舞台上演より感動したラストシーンでした。


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